#193 「義弟が裏切った?ハッハッハ、またまたご冗談を。・・・。マジ?」信長包囲網で大ピンチ!

【今回の内容】
足利義昭と信長の対立/元亀騒乱、孤立する信長/まさかの裏切り!浅井長政/石山本願寺の参戦/時代の移ろいと権力/信長包囲網/甲斐の虎、武田信玄/徳川家康、武田に敗北/足利義昭が謀反!/まさかの武田信玄病死/戦国で生きるのはつらいよ

樋口:はい、ということでせっかくいい感じになった信長と将軍が対立したってところのお話をお聞きしたんですけど。

深井:この回の最後らへんで対立するんで、まだその前から始める。

楊:もうちょっと信長苦労します。

樋口:へえ。

深井:まずはしばらくは将軍擁立した後もしばらくは敵対してた三好氏というのがいる、もともと将軍を殺したひと。この人たちが何回か襲撃してくる。それも防ぎながら安泰が保たれてる状態なんです。しかし、信長と将軍義昭が衝突し始めるんです。なんで衝突したかって具体的には不明なんですけど、天皇から勅使が出たという記録もあるのでかなり深刻な、天皇が動くくらいなんでかなり深刻な対立が起きたんじゃないかと言われてる。天皇から言われたんで一回和解する。義昭と信長はなんらかの原因で喧嘩をして、だけど天皇が仲裁に動いて和解をして両者の間で5つの決め事をする。これを五箇条の諚書制約と呼ぶ。信長36歳くらいの時です。ちょうど僕の同い年くらい。将軍義昭と信長の両者が今後もいい関係を維持していくにあたってこう言うことを決めました。今から5ついいますね。将軍義昭が各地に命令を出す場合は信長の了承を必要とすること、これまでに出された将軍義昭の命令を一旦破棄して再び処理すること、忠臣に対する恩賞の所領給付を信長の領国内であっても行うこと。

樋口:ご褒美ですか。

深井:うん。なんで、信長の領国内だったら所領給付してなかったんでしょうね。天下の事柄で信長に任せたことは信長に委ねること。後は将軍義昭は天下人として朝廷に対する勤めをおろそかにしないこと。これらのことを確認しあった。

樋口:ふうん。

深井:逆に言うとたぶん対立した理由はこれらのことが守られてないというかこれを将軍がやってなかったから、それで信長はきれたんでしょうねという感じ。

樋口:信長の立ち位置を確立してやってるような。

楊:完全に信長が権力を握ったような定め。

樋口:そういうイメージですね。

深井:通説ではこれによって傀儡政権化した、義昭政権が傀儡政権化されたと言われてるわけです。

樋口:あらら。

深井:だけど最新の説というか最近はこれは傀儡化ではない。緩んでいる将軍に対して諌言しているんだと言われている。実際にこの諚書の後も将軍義昭は依然として諸大名との関係を維持して取り仕切っていたんだという説が最近その反論としてあるんだけど、どう考えても傀儡だと思うけどね。傀儡でしょ、これだって。こんなこと言われてる人、権力ない、どう考えても。なんでこれで権力あるんだよって俺は最新の説を読みながらずっとつっこんでました。わからない。もっと詳しくお話を聞いたら。

楊:そういこともでてくる。

深井:なるかもしれない。

樋口:トラブルの原因がわからないからですね。

楊:もしかして義昭も権力を取ろうとした、主張しようとしたかもしれない。

深井:一回この5箇条の諚書によって一旦オッケーてなるんです。オッケーてなるんだけど、これと同時並行で騒乱が起こります。これは何かというと、信長がいきなり権力を握った。むかつくんだよね、ほかの人。将軍義昭と信長vs他の人たちみたいになっていく。

樋口:うわあ、大変そう。

深井:はい。

楊:出る杭は叩く方式。

樋口:そうです。

深井:権力均衡がこわれるというのは怖いですからね。信長に権力を握られすぎても、だって自分の領地が危ない。だから権力均衡を保とうとして元に戻そうとする。まず信長が将軍を補佐する立場になったので21カ国くらいのたくさんの大名に対して義昭政権に勤めを果たしなさい。天皇の御所の修理とかしなさいと言って、上洛しなさいという話をする。そしたら朝倉義景が拒否する。

樋口:まあね、

楊:なんでお前のこときかないといけない。

深井:義景は、朝倉義景は元々将軍義昭を匿っていた家だから。信長と一緒に上洛する直前まで。匿っていた家なのに拒否るんです。おそらく信長の権力を奪取しようとして色々策略を巡らせているんじゃないかと警戒したんじゃないかと言われてる。ついにこの拒否ったことによって戦争までいっちゃう。

樋口:あら。

深井:将軍義昭と信長が越前朝倉氏という、攻めていく。順調に進軍する、信長さんが。そしたら思わぬ事態が発生する。浅井長政という人がいるんですけど、この浅井長政って信長の妹を嫁がせてる。

楊:お市かな。

樋口:うん。

深井:お市。反乱とかしないだろうと思ってる、信長。妹嫁がせて同盟結んでいるし。それはないわと思ってたけど、この人が謀反を起こす、信長に。

樋口:うええ。

深井:地理的には浅井長政と朝倉から挟まれる形になる、信長が。これかなりのピンチに陥るんです、これによって。

楊:浅井と朝倉って繋がってたっけ、繋がってなかったっけ。

深井:繋がってる。元々繋がってる、浅井と朝倉は。長い間繋がってて、元々浅井氏てのは越前朝倉氏というところに親方様として従属してた。もともと、それで政治的軍事的保護を受けてた。これは松平氏が今川氏の従属してた状態と同じような状態なわけです。けれども織田信長とも同盟を結んでたから、浅井氏は織田にも朝倉にも領属してるという状態。これは織田と朝倉が対立してなければ別に問題がない。けど対立しちゃった。どちらにつくのかって選択を迫られるわけです。どちらにつくのかという選択を迫られた時に朝倉の方を選んだ、浅井は。

樋口:まあね。

楊:このシチュエーションて戦国時代でけっこうあって。たとえば大きな国の境界線に当たるところの村だったりとか小さな領主が治める国がある。彼らも自分たちの身を守らないといけないので両方の国にいい顔をすることってある。こっちの下についていてもこっちの国にはちょっと年貢をあげたりとか、両方の国に年貢をあげたりしてた。でもだからこそある種中立状態を自分たちで作ろうと頑張ってるんですけども、こういうふうに中立状態が一気に崩れる時が紛争のタネに繋がっていくこともあったみたいです。

樋口:悩ましいですね、選ばないといけないのは。

楊:そうですそうです。

深井:まあ、浅井と織田がなんで結んでるのかってのも二つくらいある。なんにもわかってない、戦国時代って。二つ説があって、美濃に対して一緒に対立していたという説もあるし、だから同盟結んだんだって説があるし、上洛の途中に流れで同盟した、みたいな。そういう説もある。どっちかわからないけどそうやって結んでて領属してる関係からまさか裏切るとは思ってなくて。浅井がでも裏切っちゃってて、信長もえ、まじでってなって、うそでしょとなった、この時は。そのくらい結構信じてた。岐阜に戻って逃げ帰って、信長が。家康などの軍勢も率いて浅井長政への報復戦に出る、裏切った、これを姉川の戦いという。

楊:有名な戦い。

深井:ここで浅井朝倉両軍と姉川って川の川畔で衝突してめちゃくちゃ戦死者たくさん出るけどギリギリ勝つ。

樋口:勝つんですね。

深井:うん。みたいなことやってたりだとか、あとは石山本願寺っていう寺社勢力もここで敵対していきます。これもどうやら信長としてはまさか敵対するとは思ってなかったらしい。まず石山本願寺って何かというと、親鸞、最澄とか、最澄が作った比叡山からたくさんの新しい宗派が生まれる。それを鎌倉仏教と呼ぶ、鎌倉時代にたくさん新しい仏教が生まれた。その中の一つに親鸞が作った浄土真宗というものがあります。この浄土真宗というのは民衆にすごい受け入れられて信仰がどんどん広まっていく。それの総本山が石山本願寺なんです。そこに法主と呼ばれる宗教のトップみたいな人がいて、この人の一声で民衆が蜂起したりするような勢力を持ってる強い勢力なんです。一応、ちなみに、いろんな敵と信長は今までも戦ってきたし、この話の後にもいっぱい敵が出てくるけど。一番ライバルだったのはこの浄土真宗、いわゆる一向宗と呼ばれる人たちだったと言われてます。

楊:前もいったけど、めっちゃ強いです。ほぼ独立国家。実際10年間戦う。

深井:10年間におよぶ。

樋口:ええ。

深井:これなんで本願寺と敵対したかというと、この勢力である。将軍義昭と信長と対立している三好氏と呼ばれる人たちと、あと朝倉、浅井氏は本願寺と懇意にしてる。本願寺としても自分を存立させてくれてる勢力の人たちの環境を維持したいということで信長に対立することを選ぶ。

樋口:なるほどな。直接的に信長に何か攻撃したいわけじゃなく、付き合いで。

深井:付き合いと、今後の自分の立ち位置、ポジショニングを考えると対立した方がいいよねとなったってことです。信長としては上洛以来ずっと本願寺とは音信を交わし続けてたのでまさかその本願寺が自分と対立するとは考えてなかったそうです。

樋口:ふうん。

深井:しかしながら本願寺としては新興勢力である将軍義昭とか信長よりも昔から懇意にしていた三好氏であるとか朝倉浅井氏とかとの関係を優先しようとなった。

楊:兵力もってますから、お寺でも。

深井:さっきライバルだって話したけど、信長ってかなり一向宗を敵視していて。これはいままでの通説だと信長が宗教的なことが嫌いで宗教と対立したんだみたいな話をされてるけど、調べていくとどうやらそうじゃない。冒頭に、一話目か二話目とかに言ってると思うけど、そもそも寺社勢力てのは勢力を保っていて、武力を保っているので対立したという側面ももちろんあるし理念が一致しないというのもあるみたい。

楊:まえ、さっきも話したけど。基本平等理念なんです。けど織田信長たちの武家社会はちょうヒエラルキー社会。社会構造として全く違うんです。例えが悪いですけどアメリカ合衆国と中華人民共和国くらい違う。全然政治体制も違うし、それはなかなか何か一緒にコミュニケーションしたりパートナーシップ組むところでハードルがある。

樋口:基盤としてる考え方が根本から違う。

深井:根本から違う。信長って一向宗じゃなくて、比叡山焼き討ちで皆殺しにしたりする。宗教に対してひどいことする。皆殺しってしてない、他の人。なんで皆殺しにしたのかってのをいろんな研究者がいろんなこと言ってるんですけど、信長が残酷だからだ、というのが通説だったり、宗教が嫌いだからが通説だったりするけど。僕が納得した説ってのはやっぱり中世にいろんな勢力があるっていう状態からまた一つの権力に集約されていくってのの過渡期にあるわけです。自分のスタイルで全国をまとめていくっていう過程でまったく違うスタイルの人がいたらそれは根絶やしにしないと禍根をのこしてしまう。なので根絶やしにしたんだという説が一番わかりやすかった、しっくりくるなと思った。

樋口:わからなくない。たぶん一生分かり合えない人たちが自分の領地にいたら何するかわからない。

深井:その考え方が広まっても困るわけです、縦社会でやってる、ヒエラルキー構造でやってる人たちに比較的横社会を象徴してるんで、一向宗というのが。それが広まられても困るよねということで根絶やしにした方がいいとう判断に繋がったんじゃないか。だから信長じゃなくても誰かが日本を縦社会でまとめる過程でそういう軋轢、そういう寺社勢力との軋轢は生まれるんじゃないかと書いてある。

楊:構造的に回避できない軋轢。

深井:それはそうだな。と思いましたし、一向宗はそういう横の社会の繋がり、平等思想をある程度保ってる。ここでいってる平等思想は人権を元にした平等思想じゃないからね。人権とかじゃないから。そこはフランス革命とか聞いて、人権があるバージョンとないバージョンの社会の死ぬほどの違いを感じて欲しいところなんですけどね。そういうものです。後は比叡山延暦寺ですね。天台宗です。

樋口:きた。

深井:密教にもなった。最澄のあと密教化した。延暦寺てのは。ここも呪術的だったじゃないですか。

樋口:そうですね。

深井:あれが戦国大名てかなり合理的になってきてたのでメリットデメリット判断してる。

楊:これも識字率に関係していて、歴史の研究じゃない社会学の研究。あるコミュニティの識字率が50%超えると社会変革を起きるという研究がある。この時代は50%超えてるかどうかわからないですけど、武士たちはそれなりに教養もつけて字も読めるようになって。今まで世の中全て認識とかマジで信じた部分はあったけども、実際ファクトはファクトだよねという人も出てきてもおかしくなかった。

樋口:なるほど。

深井:目の前で起こってることの合理的判断からすると哲学レベルではロジカルだけど哲学から一歩離れてしまうと呪術的で非合理的なことばっかしてる、宗教が。それはないだろうというのはあったみたい、武士からみたら。

楊:だからちゃんと兵を動かす時はちゃんと天気をみるとか、そういうの当たり前じゃないですか。でも昔とかだったら占いとかだった。占いでこれが出たら兵を動かす。

深井:だから、武士、戦国時代の初期の人たちが出てくるのが占いとかでやらないとかが出てくる。

楊:決まりごと。

深井:天気みて動けや、という合理的な思想が発達していって、こうやって比叡山とかと対立するというか、していくということが起こっていくということです。いずれにせよこの信長と義昭というセットが畿内の中で権力を握るということが起こる。これに対抗した勢力がたくさん出てくる。これが整理すると朝倉さん、浅井さん、あとは三好さん、あとは本願寺、あと六角氏という人もいる。六角レンチの六角。六角氏という人も出てくる。信長義昭対朝倉浅井三好本願寺六角みたいな、やばい。

樋口:強そう。

楊:包囲されてる。

深井:これを信長包囲網と呼びます。かなり危機的状況です。この危機的状況なんだけれどもこれは朝倉浅井みたいな両軍、さっき倒したみたいな話した、時系列ころころ変わっちゃうけど、まず包囲網ができました。そして織田と朝倉、浅井が戦線が膠着していく。次第に戦況が長期化して広域化していく、広くなって長く時間がかかっていく。戦闘で勝利するのが難しいなと信長としても思ってきた。だから外交手段にでる。まずは六角という人は和議をする。三好氏という人とも松永久秀の仲介を使って和議をしていく。あとは公家とかのサポートも受けながら和議をすすめていく、朝倉とも和議をすすめていくみたいなことを行っていきます。本願寺とかそういうところとも和議を進めていって、一旦和議が成り立つわけです。成り立つわけなんですけど再びすぐに均衡が崩れて織田と朝倉、浅井と戦争が始まっちゃう。

樋口:なんで簡単に崩れるんですかね。

深井:比叡山はこの朝倉浅井に味方した報復として焼き討ちをされてしまう。もともと対立した場合は僕たち見学三人で行きましたけど根本中堂ってあったあれを焼き討ちするぞと宣言してた。してたけど比叡山はその要求に応じずに浅井朝倉の両軍を支援していった。これによって信長はこの時はそういう宗教的な理由というよりはこの朝倉浅井両軍を支援したことに対する報復として攻撃した。だけれども、攻撃してなんで皆殺しまでやるのか。僧侶を4000人とか殺していってしまった。その僧侶も修行してる人がいる、比叡山。

楊:別に武器もってない僧侶もいる。

深井:武器も持ってなくて学んでるだけの人、修行してるだけの人もいるわけ。その人たちまで殺すんです。女子供も全員殺す、領土にいる。

樋口:うわあ。

深井:ここまでのことをなぜやったかはそういう思想が一致しないという背景がったと言われてる。

樋口:さっき言ったやつですね。くう、でも残酷ですね。

楊:比叡山も信長が攻めようとした時に比叡山も比叡山で信長のことをなめてた。リスクそんなに考えてなかった。攻めてきたからお金渡そうよ。みたいな。お金渡して許して、これでいいんじゃない、したら織田信長はそういう話じゃないから、受け取らずに攻めていくんです。

深井:こんな、いろんな人と戦ってる。混乱すると思いますけど武田信玄ともまた対立する。一回上洛する前に和議を結んだりしてる。

樋口:ありましたね。

深井:なんだけど、また対立するし本願寺ともまた対立する。さっき焼き討ちしたのは比叡山。本願寺と和睦結んだんだけどまた対立する。だから和睦結んで対立して和睦結んでで対立してみたいなこといっぱいやってるってことだよね。

樋口:ね。なんかね、ちゃんと和睦守ってよ。

深井:一つ一つの対立とか同盟とか覚える必要ないけど、同盟したり対立してるんだなということだけ覚えてくれれば。甲斐ですね、山梨県ですね、今の。武田信玄が今度は将軍義昭と信長の陣営に対立し始めます。これどういう状況だったかってのは一応説明する。複雑なんだけど、この時複雑というか言わなくても本筋わかるけど、一応言いますね。もともと織田と武田は同盟結んでいる。この同盟のもと将軍義昭と天下再興のために力を尽くすということができてた。これが信長の状況です。一緒に上杉謙信に対抗するみたいなことも武田とは一緒にしてた。けれども家康とも同盟結んでる、織田って、結構強固な。この家康と武田が対立する。

樋口:またね。

深井:そこに巻き込まれて織田も武田と対立する。

楊:同盟ってのは軍事同盟だからパートナーが攻められたら助けに行く。

樋口:このパターン覚えました。

深井:なんかほら、世界大戦の時にバルカンの火薬庫の話したけど、あれより圧倒的にやばくひどい状態だよね。

樋口:これ、やばい。

深井:導火線しかないみたいな。

樋口:誰かが戦ったあらあっちについてこっちについて。

深井:地雷原がすごすぎてどこ踏んでも爆発するみたいになってる。

樋口:なるほど。

深井:武田信玄てのは甲斐のトラと呼ばれてる武将すごい実力者なんです。信玄の父が武田信虎という人が甲斐を最初に統一した。この信虎は信玄のことが嫌いだったらしくて、次男を後継にしようとした。だから信玄は父を追放して21歳の若さで家を継ぎます。ここも戦国時代ぽい。彼は人をすごく大切にした人で甲斐という国を守るためには人間関係とか信頼関係が一番大事だと考えていたみたいです。人は城、人は石垣、人は掘りという名言を残してます。だから城とか石垣とか掘りとかいう防御ってのは物質じゃないんだということです。人がそうなんだということを言ってるわけです。実際に給料とかめっちゃちゃんと払ってたらしい、たくさん払うタイプの社長だったみたい、彼は。

樋口:いい社長。

深井:なので、彼の下ってのはめちゃくちゃ優秀な武将が揃ってて、武田24将と呼ばれるやばいやつらがいる。

樋口:かっこいいですね。24将。すご。

深井:お茶目な面もあって、めちゃくちゃ部下にラブレターを書いてる。

樋口:どういう感じ。

深井:この時って男同士の恋愛普通だから。

楊:男色。

深井:ギリシャと一緒。日本は男色普通なんで、めっちゃ男同士でラブレター普通に渡すんです。

樋口:おもろ。

深井:部下にラブレターいっぱい書いてて、春日源助という人に、しかもフラれてるんです。甲斐の虎フラれる。

楊:フル方も命がけだと思うけどね。

深井:そういうので殺したりしないみたい。恋愛と権力別れるみたい。

樋口:そうなんだ。

深井:一瞬の他の男の子に目が移ったけど体の関係はないです、みたいなラブレター、釈明してるラブレターとか送ってる。

樋口:かわいい。

深井:ていう甲斐の虎がですね、家康と衝突し始めます。家康と武田は領国が接していた、でふわっと取り決めしてた。ふわっとここら辺が領土だねって取り決めしてたら武田がいやここだよねみたいな感じで思ったよりも多く領土を言い始めた。これで一気に関係が悪化して互いに不信感が募るわけです。これに信長が巻き込まれるという形になります。不信感を募らせた徳川家康は甲斐武田との関係を絶って上杉と同盟を結びます。上杉って武田とめっちゃライバルなんで、同盟結ぶってことは武田と対立するってこと。でも信長と武田は同盟してる。だから武田は信長をめっちゃ避難する。お前の同盟である傘下にいる徳川はこんなことしてるぞと怒るんだけど、信長は徳川氏の方を選ぶ。

樋口:そっちを取るんだ。

深井:なんでだろうね。わからないけど、徳川の方を選ぶ。

楊:そっちの方が信頼できたかもしれない。

深井:後は領国が隣だからってのもある、徳川家は。信頼できたんだろうね。なので、信玄も信長と対立して本願寺とか朝倉氏と同盟を結んで本格的に対立して三河、家康がいるところ、そこに攻めてくるわけです。強いんで、彼。三方ヶ原の戦いというこれ、織田軍と徳川の両軍が三方ヶ原というところで武田軍と衝突するんです。めっためったに負けるんです、ここで。

樋口:武田軍強い、24将がいますから。

深井:24将。家康なんか逃げる途中にうんこ漏らすんです。びびりまくって。びびりまくってうんこ漏らして家臣から指摘される、うんこ漏らしてると言われた時に。これうんこじゃなくて味噌ですとかいう。

樋口:だっさ。ださ。

楊:飲んでみろよ。

樋口:お椀にいれて溶かして。

深井:めっちゃ面白い。一応史実らしいですけどね。

楊:でも生き残ってよかったね。生き残っただけでもよかった。

深井:生き残ってよかった。この時家康はよっぽど悔しかったらしくてその時の自分の不機嫌な顔を絵に残してます。今でも残ってます。見れます。なんて検索したら出てくるんだろう。家康、うんこ。

樋口:本当に、ほんとうに。

深井:わからんけど、三方ヶ原の戦いとかで出てくるかな。

樋口:へえ。

深井:ていうのでね出てきます。なんで、負けたことによって反織田陣営が勢いつく。めちゃくちゃ敵いたのに武田軍に負けて勢いつく。

楊:ちょっとでも隙をみてたら危ない。

深井:すぐいろんな人から一気に謀反される。この時かなり実は危機的状況で足利義昭が謀反を起こす、しかも信長に。

樋口:終わった。え、唯一の。

深井:この敵対者が多い状況で義昭としては信長と一緒にやってたら負けると思う。なんで義昭は信玄に信長と家康と和睦結んでくれということを言うんだけど信玄から拒否られる。信玄は関東管領管轄の人だから鎌倉府の人だから室町幕府が治めてないところの人だからあんまり言うこときかない。信長と家康をぶっ殺して天下を安泰にするよみたいなことを義昭にいうわけです。

楊:天下静謐。

深井:うん、天下静謐というんですけどね。そういうことを。しかもここで信長が義昭にこの前五箇条の諚書っていって条件出した。

樋口:ありましたね。

楊:権力はおれのところにあるんだぜ。

樋口:ありましたね。

深井:もしくはこういうことやるなと言った。今度は十七箇条の意見書というのを出すんです。五箇条のやつ出したけど全然守ってくれてなかったらしい。なんで、十七箇条でこっぴどくいう、糾弾するんです、義昭のことを。しかも義昭は天下人として器量に欠けて世間で悪しき御所と評価されていると言ったらしい。でも義昭からしたら信長こそが天下を掻き乱してる。いろんな敵対者を作って不安定な状況を作って、しかも負けそうだし、こいつと一緒にやっとったらたまらんわ。

楊:自分に高圧的にくるし。

樋口:そうね。

深井:それで、義昭は信長を裏切るんです。

樋口:ええ。これはピンチじゃないですか。

深井:信長も困っちゃって、義昭に非礼を詫びて和平を求めるんだけど義昭に拒絶されるんです。かなりピンチ状況に陥って。

樋口:やばいよ。

深井:信玄が来るわ、戦いには負けるわ、義昭と決裂するわ、したら他の今までの敵だった人たち、一回落ち着いた人たちもいつ一気に攻めて来るかわからないというちょうやばい状況になる。

楊:信長は将軍と切れた、関係切れた、チャンス。

樋口:そうね。

深井:かなりやばい状況になったんですけど、ここでまたラッキーパンチがでてくる。

樋口:おお、なんだ。

深井:信玄が病死するんです。

樋口:はあ。

深井:一番強くてやばいやつが病死するんです。

楊:運強いね。

深井:運がいい。それによって武田軍の進撃は途絶えちゃう。

樋口:ラッキー。

深井:朝倉、浅井両軍もなかなか信長を倒すことができない。で、勢いついた信長が義昭を追放するんです。これによっていわゆる将軍の代わりみたいになっていく、信長が。

楊:将軍とは名乗ってないけど実質将軍と変わらないかもしれないことかな。

樋口:ほお。

深井:そうそうそう。義昭は追放された後も征夷大将軍のまま。

樋口:追放ってどういうことなんですか。

深井:京都から追い出されたんです。

樋口:場所的にね。はいはい。

深井:京都から追い出されるって当時の日本でいうとやばくて、室町幕府ってのは京都に拠点を置いてる。鎌倉幕府は関東に拠点を置いてるけど室町幕府は京都に拠点を置いて天皇を守るというのが彼らの一つの天皇から見た時の役割なんです。それができなくなっちゃうのでお前将軍じゃなくていいよねってなるわけです。ただでさえめちゃくちゃ権力失墜してるわけでそれが追い出されちゃったわけだよね。家臣である信長に追い出されちゃったわけなんでいよいよ室町幕府、足利家ってのはなんの力もないねとなっていくわけです。この義昭を追放した後に信長包囲網も瓦解していきます。朝倉ですね、朝倉氏も自分の一族の人に裏切られてしまいまして、これで滅亡にいくんです。

樋口:へえ。内部で裏切りがあったんだ。

深井:そうなんです。このドタバタの中で浅井長政とその父親も自刃させられるところまで追い込まれてしまって浅井氏も滅亡してしまう。

楊:浅井、朝倉の死んだ後がやばい。

深井:死んだ後は一応通説では頭蓋骨に酒を酌んだみたいなことを言われてるけど、そういう表記ないんだよね。首並べた、首を肴に酒を飲んだ。

樋口:マヤ文明だ。

深井:そうね、スポティファイオリジナル。やばい。首に朝倉義景と浅井久政と浅井長政の首を箔濃っていって漆で塗り固めて金の色を塗るみたいなことをやったらしい。それを膳の上に置いて酒を飲んで歌ったって言われてる。

樋口:趣味悪い。

楊:もう死んだ時の顔をそのまま固定するかもしれない。

深井:腐らないようにしてる。

楊:こいつこんな感じで死んだ、みたいな。みんな信長の親衛隊たちがそれを見ながら酒を飲む。

樋口:しんど、性格が悪い。

深井:そうなんですよ。三好氏もいましたよね、三好氏も自刃させられるし、なんで瓦解しちゃうわけ。本願寺も講和を求めてきたのでそれに応じてあげたりして、ここから信長ってのは天下人の道を歩み始めます。

樋口:へえ。

深井:義昭が天下人だったんですけど足利義昭の代わりに天下人として追放して、反織田勢力も信玄の死亡によって一旦瓦解した。その瓦解したやつを治めておれが天下人だということで今まではサポート的な動きをしてたけど、まさに自分が天下人という動きをここらへんからし始める。次回は天下人織田信長について話したいなと思います。

樋口:なるほど。いやあ、カオス。

深井:カオスでしょう。

樋口:すごい。本当第一次世界大戦とかこないだのエリザベスの時みたいなどことどこが今どうなってるんだっけ、今誰と誰が味方みたいな。

深井:そうね。

樋口:ずっとやってる感じですね。

楊:一次世界大戦の方はまだ通信技術とかメディアが発達してるのである程度当時の人たちも自分たちの状況をある程度把握できたと思う。わからないですよね、この時は。手紙とかはあるけど、手紙届くの遅いしね。何週間か。

深井:関所とかもあるし。

樋口:面白い。本当にタイムマシンで戻って同じ状況で同じ人をもう一回ぽんと入れ込んだら多分違う結末になるというくらいちょっとした揺らぎとかで天気がどうだったかとかこいつが死ぬのがあと何日か遅れたかとかで全然今の日本じゃない日本になってる可能性あるな。

深井:あと特筆すべきは講和の破棄の頻度。同盟と同盟をすることもそうだし破ることのハードルが低い。僕たち同盟と読んだら間違った解釈で一旦戦いやめとこうという感じ、たぶん彼らは。一旦やめようという感じで言ってるくらいの感覚。よしもう一回再開するぜみたいな感じでやっちゃうから。ちょっといけるとなったらすぐ再開する。

楊:まあ、一応同盟とか重要な取り決めをするときは祈請文といって、書類を交わす。

深井:人質とかね。

楊:書面の中にいろいろ神様の名前とかを羅列してもしこれを破ったら神罰を受けますみたいなそういう誓いの言葉を書いて血判を押したりするんだけど、あんま守らない。

深井:守らない。守られたやつもいっぱいあるんだろうけど、守ってないやつもいっぱいあるし。人質がいるのにやったりするからね。本当に息子殺されたりする、それで。人質いるけどやったりして、すごい決断力じゃないですか。

楊:殺されたりとか人質になっている妻とか子供を置いて逃げたり。

深井:戦国大名の決断、やばいなと思ってて。数時間とかで何かを決断しないと自分の一家が全部いなくなったりとか家臣団全部離散みたいな決断を毎回いきなり求められる感じ。夜寝てていきなり謀反のあれとかを聞いてその場で決断しないと終わるみたいなこと。しかも間違ってて実際終わるみたいなことがいっぱいあるみたいなことを、普通にやってる、みんな。

楊:だよね。常に決断しながらもいつ死ぬかもわからないからいつ死んでもいいとう覚悟があったんだと思う。

深井:本能寺の変、だから普通だなと思う。こういうの見てたら。

楊:是非もなし。

深井:是非もなし、しかなないという、信長が。

楊:仕方ない。

樋口:へえ。倫理観も違うだろうし約束の感覚も違うだろうし命の感覚も違うだろうから。

楊:おれらが今言っている死ぬ気で頑張るとか、死ぬ気の重みが全然違う。

深井:どっかでも言ったけど本当に命かけてる人は死ぬ気で頑張るとか言わないですからね。

樋口:そうね。

深井:死ぬ気でやるとか死にたくないけど死ぬ気でやらされてるから。

樋口:確かにね。

深井:死ななくていい人だけです、死ぬ気でやるのは。

楊:それ、無常観にとらわれる。みんな死ぬよ。

樋口:そうね。いや、生きててよかったなと思います。

深井:はい。ということで、次回天下人信長についていきたいと思います。

樋口:はい。今回はここまでです、ありがとうございました。

深井:はい。

楊:はい。

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