#173(後編)各国における戦後の動乱 〜過ちを繰り返さない為に私達ができること〜

【今回の内容】
イギリスのその後/覇権を握るアメリカ/植民地支配の限界/国際連盟の発足と形骸化/フランスのその後/日本のその後/支配を広げる日本/アメリカとの対立/悪い人間はいたのか/悲劇を止めることはできたのか/行き着くところは暴力なのか/歴史データベースの意義/ファクトを並べることに価値がある/歴史教育のあり方

深井:で、まだ続くよ、あとイギリスとアメリカとフランスと日本の話残ってる。イギリスいくね、ちょっとスピードあげよ。イギリスは大戦以前は海軍の優位性があって植民地に対しても国際的な地位の高さを誇ってた。けれども彼らは戦争とその前からの栄光ある孤立からの堕落、墜落みたいなのも合わせてイギリスの覇権てのはどんどんどんどん落ちていってしまって、いよいよこの第一次世界大戦でこのイギリスはすごく疲弊してしまったのでアメリカに覇権国家の座を渡すことになるんです。

樋口:あら。

深井:もっというとイギリスはこの戦争するにあたってアメリカに多額の借金をすることになるので金融的に上下関係が逆転する、アメリカと。

楊:債務国になる。

樋口:あら。

深井:しかもこの後イギリスに起こったことって非常に興味深いけど、どっかでも言ったけど、この後世界大戦が起こったあとアジアとかアフリカとかで民族自決活動が、ナショナリズムがもっと勃興していくって話をした。今度はアジアとかアフリカの番になるという話をした。それはこの時点ですでに萌芽がすごくあってですね、イギリスは大映帝国といってものすごい領土をもってたんですけど、そのものすごい領土を統治するというスタイル自体が不可能になって行くんです。

樋口:ほうほうほう。

深井:それが崩壊するんです。

楊:そう。

深井:彼らは国民国家モデルの形成に成功し、資本主義の形成も成功したんだけども、植民地支配を持続させることはできなかった。

楊:そう。植民地自体が自分たちの意思を持ち始めたから管理できない、支配できなくなった。

深井:なんなら第一次世界大戦の時に、これも言ったけど、書く植民地から兵士を集めてる。手伝わせてる。その手伝わせてることは彼らに手伝ったんだから我々の権利を認めろという主張を許してしまうことになる、イギリスからすると。だからいろんな国が自治権を求めてイギリス政府との交渉を開始することになる、みんな犠牲を払ったから。

樋口:弱みを握られたというか貸しを作った。

深井:そう。

樋口:そういう感じか。なるほど。

深井:これによってイギリスの栄光というものは完全に過去のものになりイギリスが今のイギリスの形に移ってアメリカに覇権を渡す。そしてその状態は今でも続いている。

楊:そうですね。だから当時ヨーロッパというか世界中ではポンド、イギリスのポンドが基軸通貨になってたんですけど、第一次世界大戦をきっかけに徐々にドルに移行する、ドルが世界を支配していく。

樋口:アメリカの時代が。

楊:アメリカの時代がくる。イギリスの元植民地だったアメリカですよ。

樋口:そうなるんだね。

深井:アメリカがどうなったかというと、基本的に開戦当初からずっと中立の姿勢をとっていたんです。これはモンロー主義という、中立の姿勢をとってたんですけど、あの無制限潜水艦作戦ていってドイツが潜水艦でどんどんなんでもかんでも沈めて行くぞとなったときに参戦することにしました。参戦してから一年足らずくらいで勝利するわけです。けど、結構な損害がでる。実際アメリカはまだ兵士の練度が低くてけっこう人が死んだりするんですけど、でもそれでも連合国ってのは、ヨーロッパが主戦場だったんで、主戦場になってないアメリカとか日本てのはすごくお金を貸すということができたんです。なんていうかな、お金を借りた、彼らは。ヨーロッパはアメリカや日本からお金を借りた。だからイギリスとかフランスの発言権はお金を借りてしまったことによって落ちていくんです。だから調和、仲介者となってたのはアメリカだったのはそういう意味でもあるわけです。アメリカはパリ講和会議を主導するんです。これがまさにアメリカが覇権を握ってるということを示すわけです。この状態から世界恐慌がくるまでってのは世界経済の中心は本当にアメリカが引っ張って行く状態。世界恐慌の後も引っ張ってると思うけど。

樋口:うんうん。

深井:ここで重要なのが国際連盟ていうのを作る。みんな第一次世界大戦て起こしたくなかったのになんで起こったんだろうね、これ各国政府間のコミュニケーション不足があったんじゃいかということで、このコミュニケーション不足というのを事前に防ごうということで国際連盟ていうのを作ります。この国際連盟発足するにもかかわらずアメリカが言ったんだけど、そのアメリカが参加しないんだよね。

樋口:え。

楊:そう。

深井:アメリカの上院議会でやっぱり干渉しないほうがいいっていう意見が多数派になってしまって不参加の決定がなされてしまう。

樋口:あらら。

深井:だから自分が提案したのに自分が参加しないというわけわかんないことしちゃって、アメリカが。

樋口:あら。

深井:しかも国際連盟て軍事介入する権限持たなかったので、紛争が発生した時に全く無力だったし、ナチス、ドイツはナチスとか出てくる。イタリアもさっきみたいなムッソリーニみたいなのが出てくる。どんどん国際連盟から離脱する。アメリカは最初から参加してないしドイツも連盟から離脱するしイタリアも連盟から離脱するし日本もそれに続いて離脱していくから。国際連盟てのは構想としてはよかったと思うけど機能してなかった。

樋口:よかったんですけどね、ちゃんとコミュニティ作った。

深井:はい。

樋口:なるほど。

深井:これで最後までイギリスもアメリカも第二次世界大戦は起こしたくはなかったというふうに言われてたりとか、彼らが起こしたと言ってる人たちもいる、どっちもあるんだけど。どっちもありますけど、基本的には起こしたくなかったと思ってたやつがまた突入していくという展開になっていきます。ここはね、非常に政治的な話になってくる、ここらへんから、誰が戦争起こしたかったか、実際調べていくとアメリカが結構起こしてんじゃねみたいな節もあったりするんだよね。

楊:本当面白くて第一次世界大戦が終わったあとにどうして戦争が起こったのか、だれが責任なのかみたいなそういう研究論文だったり資料とか文献がぶわっと山ほどでてくる。基本的に自分の国から出た資料ていうか研究というのは自分の国の責任を基本的に薄めたりとか。

樋口:なるほど。

深井:そりゃそうだよね

樋口:本当重要な決定は書かなかったりとか逆に他の国のせいにするとか、ていうある意味当然のバイアスがその時代の文献にめちゃくちゃかかってる。

樋口:そりゃそうだ。

深井:そうですね。さっきアメリカの話しましたけど、どっかの国が始めたという概念が間違ってる。全員悪いってのが大事なんだろうなと思うので、実際全員悪いなと思います、一次も二次もどっちも。特にひどい人、ひどい国ってありますけど。やっぱ。それはちょっと感じますよね。ということで、じゃあフランスはあんまりなんていうことなくて、アルザスロレーヌの地方をドイツから取り返して賠償金めちゃくちゃ課すんだけど、ちゃんと賠償金ちゃんと払ってもらえなくてその後そのまま第二次世界大戦に突入するんだよね。

楊:うん。一時期にナチスドイツまで負けてパリを占領される。

深井:そう、パリ陥落させられてフランス人が泣いてる動画がありますけど。泣くよね。その人は、あの人の年齢50代くらいだったからたぶん第一次世界大戦の時も生きてたと思うけど、この経緯でこの人生経験しててパリが陥落したらしんどいですよね。

楊:またドイツにむちゃくちゃにされた。

深井:またドイツってなります。

楊:またお前かみたいな。

樋口:はい。

深井:ていうのがあります。じゃあ日本。

樋口:日本、きたよ。

深井:日本。

樋口:知ってますよ、おれの国。

深井:日本。

樋口:はいはいはい。

深井:正式名称日本。ここは第一次世界大戦によって極東と南太平洋における権益というのを確保するんです。

樋口:なんか、何をしたんでしたっけ、日本て、結局。

深井:あんまり何もしてない。結局何もしてないことが良かったと思う。あんま関係ない。日露戦争でまず満州の権益を確保してる。

樋口:ええ、ええ。

深井:ドイツがもともと極東に進出して山東半島とかを租借地とかにしてたんだけどそれを日本がとったりしてる、ドイツが負けたから。

樋口:なんか、そうか、日本もらえる、すげえな。

深井:もらえる、そこはね。ドイツの植民地の南、南洋諸島があったんだけど、そこも確保するわけですね。ここで日本の戦略としては中国での影響力てのをもっと増していきたいということで、対華21か条要求というのを行う。これは

楊:教科書にでてくる、これは。

深井:これは内容に関しては非常に国内でも批判があったらしいですけれども、実際こんなもんで結構ひどい内容だった、これをさすがに中国に要求したらみんなキレるだろうとわかってたけどやったらしくて。これ、ちょっと、もう、ここら辺から2次世界大戦とか太平洋戦争に繋がっていくから今回話さなくてもいいかなと思ってる。

楊:そうだよね。

深井:けっこうひどい要求をする、中国での権益を求めて。

楊:これに中国の民衆とか学生がぶちぎれる。

深井:ブチギレさせて今の対日感情の出発点みたいなのは、ここら辺から、この前から出てると思いますけど。こういうのもルーツにあると思います。やっぱり日本に関して言えることってのは日露戦争で勝ったってのはヨーロッパに対して非常に影響がデカかった。まず太平洋における海軍国ってのはロシアが離脱することによって日本とアメリカになっちゃったってのが一つあります。中国の権益を日本が狙ったことは、これはアメリカを警戒させることになっていく。まず、だから、仮想敵がロシアが離脱することからアメリカになっていって、その仮想敵がアメリカになることによって中国の権益が確保しないといけない日本という構図が出来上がって。大東亜共栄圏みたいなのが出来上がっていって、その大東亜共栄圏てそれこそまさに全員おなじ国民になっていこうで、臣民にしようぜって同じ、国民国家モデルにしようぜって全員コア地域にしようとした。周辺地域で上下関係てのももちろんあるけど、全員臣民にして日本語喋らせてみたいなしようとしたってのはそういうルーツがあるわけ。別に正当化してるわけじゃない、でもルーツとしてはそういうのがあってそういうのがでてきたりして、日本てのはアメリカと対立することになっていく、ここで。で、太平洋戦争に突入していく。極東と南太平洋の勢力圏を急拡大していくことによってそうなっていく。ていう感じかな。

樋口:はあ。

楊:大河ドラマだね。

樋口:これはちょっと。

深井:今の世界とかなり近い。ここまでの100年前だから、これ。

楊:そうだよね、確かに。

深井:今の国家形成とかなり近いところまできましたね。今そうなってるなと思うでしょ。

樋口:思います。

楊:それぞれの今の国がある種仮想敵国に対して抱いてる感情の源流とかもこういう風に歴史を踏まえて行くとすごくわかる。

樋口:そうですね。プラス第二次世界大戦の影響がこれに掛け合わされて行くって感じになるんですね。

楊:そうですね。

深井:いやあ、長かった。

樋口:じゃあ、本編は一旦こんな感じでお疲れ様でした。

深井:お疲れ様です。

樋口:はい。いやあ、以上で第14回にわたるのかな、第一次世界大戦編終わりでございます。

深井:長い。

樋口:今日おれら何時に集合しましたっけ。

深井:ね。今。

楊:11時。

深井:12時間前、集合した。12時間。

樋口:えげつない。

楊:第12時世界大戦ぼくらはやりきりましたね。やり切ったくらいの。

樋口:12時ね、12時間にわたる。

深井:滅びなくてよかった、その間に。

樋口:すごかった。ちょっと長かった。

深井:どうでした、樋口さん。全く世界大戦知らない状態から12時間話聞いたわけじゃん。

樋口:でも、これもっと集中力途切れると思ってたらけっこうずっと聞けました、普通に。

深井:よかった。

樋口:内容しっかり。内容が興味深かったってのもあるんですけど。途中でけっこう感想は言ったと思うけど、あえてプラスしていうとしたら本当にちょっとした歴史の揺らぎで大きくその後が変わってたというバタフライエフェクト的なものを一番感じた回でしたね。たぶん一人時代の中でこいつがいなかったらとかこいつがこうなってたらとか。例えばレーニンがドイツ渡れてなかったらどうなってたかとか。

深井:そうね。

楊:あります。

樋口:一個のちょっとした揺らぎですごい変わるなというのがまず一個ですかね。あともう一個思うのが、いや、さっき悪いやつは誰かというと全員だって話があった。おれでも、それももちろん大賛成というかわかる。でも同時に悪い人間て本当にいたのかなというのがちょっと同時に思う。これは矛盾せずに同時に思ってる、これを。みんなそれぞれなんていうんですかね、自分の利益のためというよりはまじで国のためというか。

楊:そう、自分の正義があるんです。

樋口:そうそうそう。

深井:そうですね。

樋口:それがおそらく今振り返ると間違った判断していて、戦争を本当はしちゃいけないところでしたりとか。ミスっちゃいけないところでミスったりとか、狂っちゃったおかげで色々政治的判断ミスはあるんですけども、それって悪意をもってやってるわけじゃなくて、誰も世界を崩壊させようと思ってなかった、国とか。

深井:ですね。

樋口:だからそこにちょっと悲しさをめちゃくちゃ感じてますね。こんなに死ななくてよかったのにっていう。

深井:まあね、ヒトラーの時も言ったけど、ナショナリズムってやっぱり私利私欲ともまたちょっと違うから。

樋口:違いますね。

深井:ナショナリズム自体は内面的なものすごく影響してると個人的には思ってますけど、そのやっぱりなんていうか本当みんなのために頑張るという気持ちはもってるわけです。ヒトラーだって持ってたわけだから、ドイツのためにってのをすごく純粋に。だから一次世界大戦もみんなそうだよね。

樋口:そう思いました。あとはやっぱりその時代に生きてたらそういう思いになるんだろうなという人間個人て問題じゃないですよね。

深井:時代の潮流てあると思うし、それを全否定するのも違うし、復古するのも違うなというのが僕の個人的感想なんです。この当時に戻るのも変だし。

楊:批判するのは簡単ですよね。

深井:簡単だよね。

楊:でも僕らが彼らより賢いかというと決してそうは言えないと思います。

深井:まあ、本当難しいなと思いました、僕は勉強して。難しいって何が難しいかと言ったら学びはすごくあったんでいろんなことがわかったんですけど、僕がこの登場人物の誰になったとしてもなんていうかこの悲劇を止めることができないなという感覚がすごく強くある。

樋口:そうですね。

深井:なるべくしてこの方向性に、さっき、バタフライエフェクトの話はありましたけど、一方で世界の潮流てのはフランス革命以後ここに向かってたんだなというのが僕の見解。だからフランス革命が起こった瞬間にこういうことが起こることがたぶんある意味ちょっと運命付けられてる。

楊:なるほどね。

樋口:そうか。

深井:それがすごい歴史で学べる、学べるというかそれは想像でしかないんだけど、そういう解釈もできて感慨深いし。

樋口:まあね、そうかもね、確かにそうかもな。人類が必ず通らなきゃいけない課題をここで通ったって感覚もわからなくもない。

深井:という風に僕は解釈していて、その解釈に基づくとやっぱりこの時のファクトとして何が起きたかというのと、心情、心情まではわからないけど、残ってても、残っててさえもわからないですけど、彼らを馬鹿にせずに見た時に、とか、だからヒトラーでさえ馬鹿にしたらダメだなと思う、そういう意味では。だからクソだと思われてる、ヒトラーて。

楊:でも誰しもヒトラーになりうる可能性はある。

深井:そうそう。そういう見方をしたりとか、属人的なものに全てを帰結させていく考え方ではなくて、社会構造としてこういう潮流があったからこういうふうになって今はじゃあどうなんだろうと考える。ていうことがここから学べる最大値だというふうに自分は考えてます。

樋口:なるほどね、いやあ、なんか、やっとわかりました、その意味が。ヤンヤンさんはどういう見解ですか。

楊:そうですよね、ぼくも色々ちょいちょい感想を言いましたけど。一つは戦争そのものについて考えたことがあって、とても動物的だねと思ったんです。

樋口:動物的。

楊:ていうのは、動物の対立って基本的に暴力じゃないですか。だから暴力が一つの問題解決の手段として最初から人間は持ってたということなので、この戦争を通じて。だから人間も結局一つ動物の部分があるんだなというのがあります。

樋口:なるほどね。

深井:そうね。

楊:権力とかルールとか秩序とか一応作る、例えば法律とか法律。でも法律って結局最終的に行き着くところは暴力なんです。例えば法をずっと犯しつづけると最終的に死刑なくなってる国もありますけど、死刑になるじゃないですか。だから暴力というものが人間に付随していくものというかものなんだ、人間が動物である限り、というのは思いました。

樋口:動物っていうと確かにそうかもしれない。各国が人間としたら当たり前の行動してて。だって自分が食えなくなったら侵略するしかなくて、侵略して安心を得るためには領土を増やすしかなくて、負けたらそこからばっと奪うって本当に自然の摂理という見方もあるな。

深井:これも途中で言いましたけど、という感想を持ちつつ、僕たちはガンディーを勉強したよね。彼は第一次世界大戦を経験した上で人類は対立を無くしていくべきだしできると断言してやってた。だからなんていうか、その、そこに戻ることもできる。

樋口:ええ、ええ、ええ、ええ。

深井:僕はさっき無力を感じたっていう話をしましたけど、結果的にはできないと思うけど、多分変わるかもしれないし変わらないかもしれない、コントロールはできないと思ってるけど、働きかけることはできる。自働きかけるというか分自身が諦めずに頑張ることはできると、これ前から言ってますけど、思うんで、それとはまた別かなと思ってますよ。

樋口:なるほど。

深井:とはいえ哀愁漂う史実でした。

樋口:そうですね。

楊:おれもさっきそういう発言言ったけど、けっこう希望を抱いてる部分があって、これどっかで読んだかな、アメリカで発行された統計みたいな本があって、というのも、古代から今までの人類の人間の中で戦争で死んだ人の割合について研究したものがあって、今ぼくら第一次世界大戦勉強してまたその次の第二次世界大戦が起きるんですけど、なんとなく今の時代の方がめちゃくちゃ暴力に満ちてて人が戦争で亡くなってるというイメージがある。でも実際違ってて、古代にいけばいくほど一人当たりで見た場合に戦争とか暴力とかで寿命以外の理由で亡くなる人が圧倒的に古代の方が大きいんです。だから近代、現代にいくとその割合がだんだん減ってきてるので、実際は。だから、それは一つの数字でちゃんとドライに見た場合は一つの希望なのかなと思ってます。

深井:そうですね。

楊:だって昔とかは前の回で言いましたけど、コロシアムで異民族を貼り付けにして生きたままライオンとかに食わしてたじゃないですか。それの時代から考えるとまあちょっとましかなというふうな思いますよね、今の方が。

深井:まあそうだよね。そういう経験を人類全体が経験することを通じて学びにしていくという能力を持ってるなと僕も思ってて。タイムスリップしたら防げんけど、今と一次世界大戦の人類は認識が違うなと僕も思ってます。

樋口:そうですね。

深井:はい、そういう感覚。でも今起こってることは防げないことはたくさんある。

樋口:まじそう。

深井:ていう捉え方かな。

樋口:ぼくなんか思うのが人間が持ってる一番重要な能力ってのがちゃんと思想とかを言葉を使ってコピーできるってのが他の動物と圧倒的に違う能力だと思ってて、それがあることによって歴史からちゃんと学んでアップデートしていけるってのが人間が持ってる他の動物より大きく違ってるんだと思ってる。だからなんかね、僕らはこれを本当に純粋に繰り返したくないと思ったし、そのために歴史のデータベースいるなと思いました。

深井:お。コテンだ。

樋口:これまじで。ここにやっぱり重要度がこれ聞いたら、わかる、これ繰り返しちゃだめ。

深井:よかった、わかってくれたみたいで。

樋口:わかる。

深井:わかるかな、これ。僕が口で説明するよりデータベースが装置として存在することによってみんなの歴史へのアクセシビリティを上げ、全体の人類全体の歴史に対する理解力を上げていって、自分たちのことをよく理解するとか社会のことをよく理解することに貢献することの意義、わかってくれましたか。

樋口:僕はわかりました。

深井:ありがとうございます。

樋口:みなさんもわかってると思います。

楊:でも、データベースによって戦争は増えるんだろうか減るんだろうか。

樋口:減らしましょうよ。

深井:やめて、そんなこと聞くの。おれも即答できないけどね。わからない。

楊:からないよね。

深井:減る、どうなんだろうね。

樋口:もしかしてテクノロジーの発達によって一回は増えるかもしれないけど、必ず減らします。

深井:まあ、そうですね。解釈はいかようにもできる、正直歴史って。今日、今回僕冒頭に言った、政治的主張はあまりしないよ、と。持ってたとしても別にこの場で言うつもりはない、ノイズだから、それって、歴史を勉強をするうえで僕の政治的主張って。だから言うつもりはないんだけど、僕は今回のこの話は冒頭言ったみたいに自分の政治的主張を入れるつもりはないんです。やっぱり歴史の話をするにおいて政治主張はノイズでしかないと思ってるんで、ちゃんと淡々と語るべきところはファクトとして語る、感想は感想として語る、ていう切り分けすごい大切にしてるんです。なんだけれども、歴史ってファクトを渡してどう解釈するかって人によって死ぬほど違う。

楊:全然違う。

樋口:ですね。

深井:いかようにも解釈したいように解釈できちゃう。今回の話も人類は愚かだという解釈もできるし、人類はちょっとずつ前に進んでいるという解釈もできるし、性善説の話もできるし性悪説の話もどっちだってできちゃう、この解釈を通じて。だから、だからこそ社会って人間の意思が作ってると思ってる。ファクトはどっちにでも解釈できちゃうから解釈でこの世はできてると思う。

楊:本当そう。

樋口:うん。

深井:だけど、ファクトを並べることができることがすごく僕は価値を感じている、体系的にちゃんと並べて同じ土場に立つことにはすごく価値を感じてる。そこにデータベースの価値があるかなと思ってる感じ。解釈は人がそれぞれすべきなんです、実際。それを合わせた方がいいとも思ってない、歴史のファクトを並べてみんなが同じように思った方がいいとは全然思ってない。それぞれ好きなように解釈して欲しい、勝手にすればいい、そこは。その勝手にすればいいということをやれない、知らないから。

樋口:そうですね。

深井:そう。それをすることの大切さってのが僕が今やろうとしてることの意味です。解釈することの大切さです、それぞれが。

楊:僕はそこ、できればそこに解釈も色々する、いろんな人が。その解釈を一覧的に並べて見れるようにしてもらいたい。

深井:僕もそれは将来的にやりたいと思っていて、そのファクトに対して誰がどう言ってる解釈があるのかみたいなのを並べてさらにそれを俯瞰して見るみたいなことをしていくと非常に面白いなと思ってて。

楊:そうだよね。解釈を総体化できるような装置を提供したいよね。

深井:それすごい感じる。ちょっと脱線するけど、エンディングでこんな脱線するとは思ってなかったけど、やっぱ途中で義務教育が国家の仕事として出てきたという話をした。歴史教育ってどんだけ頑張っても国家に渡してる以上は、仕事として、国家の都合でしか語れない、やっぱフラットに見れない。だけど僕が本来すべきだなと思う歴史教育ってファクトがこうやってあります、このファクトももちろん認識ずれるところもあるけどほぼ確からしいことってあるわけ。このファクトあります、ぶれるところはこういうところがブレてます。これに対してイギリスこう考えてます、フランスこう考えてます、日本こう考えてます、モロッコこう考えてます、みたいなことを並べてみて、じゃああなたはどう考えますかっていうのが大事になってくると思う。それって税金でやりずらい、すごく。

樋口:たしかに。

楊:教育って国家政策だからね。

深井:そうなんです。

楊:国家は基本的に国家のことは自分の国家に利するようなことしかやらない。

深井:それは僕もそうあるべきだと思う。国家の税金がそんなあまりにもフラットな見方に対して影響し続けるのがどっちがいいかぼくわからないけど、別に国に利するような歴史教育をすることが悪いとも思わない、別に。だけどもフラットに歴史ファクトを見れる環境てのは全人類に提供されうるべきインフラだと思う、現代においては。

楊:確かに、確かに。

深井:アクセスできるべきだと、みんなが。

楊:それいいね。

樋口:いいですね。

深井:資金調達中です。

樋口:うまくまとめましたね。

楊:でもあまりにも注目集めすぎたら国から暗殺されるかもしれない。

深井:そうだね。

樋口:それはそれまでですよ。そうなったらね。

深井:そうだね、それはそれでかっこいい死に方だと思います。

楊:そうだね。

樋口:死して。

深井:スキャンダルとかで殺されるんだろうね、その時は。

楊:むしろね、社会的に抹殺される。

樋口:いいですね。

深井:いやだわ。

樋口:それも人生ですね。はい、て言う感じでございまして、14回15回、何回かわからなくなりましけど、以上ですかね。

深井:はい。

樋口:長きに渡る、ぼくらからしたらすごい長きに渡る収録でしたけども、すごい、超大作になったと思ってます。

深井:過去最高。

樋口:ということでございまして、改めて月額サポートプランやっています。詳しくはホームページ等々、ツイッター等々見てください。

深井:学びになったなと思った方は是非、払える方は月額サポートでサポートいただけるとすごく嬉しいです。

樋口:ですね。あとはサポートのメールが届かないと言う方もしかしたら迷惑メールに入ってるかもしれないですし、メールアドレスが間違っている可能性もありますので、もしおかしいなと思ったらツイッターなのかメールアドレスなのかでコテンまで連絡いただければと思います。以上ですかね。

深井:はい。

樋口:これにて世界の歴史キュレーションプログラムコテンラジオは毎週月曜日と木曜日にお送りしております。ということで以上コテンラジオでした。ありがとうございました。

深井:ありがとうございます。

樋口:ばいばい。

楊:ありがとうございました。

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