#148 自分の才能にBET!借金王カエサルの破天荒な出世街道

【今回の内容】政務官階級復習/政治家の給料/国家予算並みの借金/どんどん借金/カエサル嗚咽エピソード/再婚/どんどん出世/カエサルの人気獲得法/最高神祇官に異例の立候補!/妻の浮気がバレる!?/借金返済できず、、/絶体絶命のユリウスにBET/政治家としての手腕発揮/ BET!BET!BET!PAY!!/元老院の妨害/コンスルに立候補/敵の敵は味方?最強の結託/三頭政治から帝政への流れ/遂にコンスルへ/ユリウスとカエサルの年

樋口:はい、ええ、前回はポンペイウスとクラッススについてお聞きしましたけどもその続きでございます。

深井:はい。カエサルに戻ります。30歳になるんですカエサルも。この時点でいい教育も受けたし、弁論家としても才能すごいあるし、市民冠受けるほどの戦士として勇気もあるし。というところで結構いい感じなんです。

樋口:いいね。

深井:奥さんのコルネリアとも子供生まれて、この子供の名前なんだと思いますか。

樋口:これは、待って。カエサル。

深井:女の子なんで。ユリアなんです。

樋口:また。

深井:ユリウス氏族に生まれたら全員ユリアなんで。娘ユリア。これもだいたい25歳くらいのときに生まれてるんじゃないかと言われてる。生まれて、いい感じになってきてる。ついにこのころに順調に出世して政務官の一番下の階級の財務官、クアエストル、これに選ばれます。

樋口:ついに

深井:財務官クアエストルというのは政務官とか財務官とかあって混乱するかもしれないけど、政務官というのはコンスルとかクアエストルとかの総称。全部の中に基本的に階級が決まってて、その一番下が財務官のクアエストル、一番上がコンスルという話を過去しましたけど、復習でいっときます。クアエストルになるということはこの政務官の出世コースにのったよということなんでう。

樋口:なるほど。

深井:このあとアエディリス、造営官とか、そのあとにプアエトル、そしてコンスルという登っていくとコンスルになれるよ。一握りの人間ですけどコンスルになれるよ。その入り口についに立ったぞということ。

樋口:主任、課長、部長になれるということですね。

深井:ということです。ちなみに給料はないです。

樋口:あら。

楊:ああ、そうか。

深井:無休です、ローマの政務官。

楊:ローマの政務官みんな無休。国家奉仕のボランティア。

樋口:へえ

深井:政治家無給なんです。このクアエストル財務官という職は毎年20人も選ばれます。一年で終わりますよね。で、属州の会計監査とかをしてます。この時点でまず彼もパトローヌスとクリエンテスの関係をもってる、カエサルも。クリエンテスがいっぱいいる。クリエンテスとかにめっちゃ金とか使いまくって、人気を得ていってめちゃくちゃな借金をして財務官クアエストルに就任してる。この時点でめっちゃ借金あります。

楊:借金王と言われてます。

樋口:へえ

深井:ちなみにどのくらい借金があったかといったら、これ笑ったけどね、11万人の兵士を一年間雇える金額。

樋口:え、11万人。

楊:国家予算だね。

深井:国家予算。今でいったら、どのくらいだろう。数百億とかじゃない。

樋口:ですね。

深井:数千億かな。

楊:逆にその資金調達力やばいね。

深井:でも当時の出世って基本こうなんです。借金してばらまいて、人気とって、票を集めるというやり方なんです。だから全員自分という競走馬に掛け金かけてる感んじなんです。その中でもカエサルは掛け金がでっかいほうだという話。

樋口:半端ねえな。

楊:自分が登っていって、偉くなったら特権をやる、返して。

樋口:投資という感じもあったんかね、

深井:あると思います。

樋口:ふん。

深井:で、この借金なんですけど、クリエンテスとかにも当然渡してるんだけど、主な借金の使い道が面白くて、まず勉強。

樋口:真面目、びっくりした。

深井:めっちゃ本読む、この人。当時紙がまだなくて、パピルスっていう紙、パピルス紙。これ高いんだって。本て筆写しかないから。コピー機ないから、手で書いたやつしかない。紙も高い。高いやつをめちゃくちゃ読むらしい。ちょう買ったらしい、それを、借金してですよ。

樋口:ほお。

深井:あとは友人に奢ったりとかもめっちゃしてた。あとは愛人へのプレゼントめちゃくちゃしてた。

樋口:へえ。

楊:すごいね、仕事もプライベートも上手くやってるね。

深井:なんかね、すごいよね。どんどん借金して。そのおかげで法廷でも弁論家として絶賛されてたし。戦いぶりも市民冠もらえるくらいだったから。基本的にこの財務官はいけるでしょと思われてて、実際いけました。いって、ヒスパニアの方に派遣されます。

楊:今のスペインとかあるところ。

深井:スペイン、ポルトガルとかがあるところだね。ここにいったときに一つエピソードがあって。アレクサンドロス王の像があったんだって。それを見て泣いたというか、嘆いたらしい。アレクサンドロスって32くらいで帝国作ってた。ちょうど同い年くらいなんです、この時のカエサルが31とかなんです。うわああ、同い年くらいなのに全然自分まだただの財務官だって悲しい。

楊:がっくりしたというエピソードがあるらしい。

樋口:プライドというか向上心というか。

深井:たぶん嘘だけどね、このエピソード。嘘だと思う。ローマに戻って最初に、財務官からローマに戻るんですけど。財務官になったころに奥さんが亡くなっちゃってる再婚するんです、戻って。これがポンペイア。

樋口:ポンペイア。

深井:ポンペイア。

樋口:ポンペイア。

深井:だからポンペイウスの氏族でしょうね。

樋口:さっきの。

深井:スッラの孫。ポンペイウスの親戚。ポンペイウスは関係ない。これによってポンペイウスとどうというのはないらしい。結婚して。そんな重要な情報じゃないけど、結婚しました。クアエストルになった5年後くらいに今度は、クアエストルというのは財務官。財務官になった5年後に造営官アエディリスになります。

樋口:出世。

深井:出世したということになります。一つ役職が上に登ってますよね。このアエディリスになった時がポンペイウスがちょう活躍してる時ですね。

樋口:うん。

深井:凱旋式とかやってるとき。凱旋式ってローマの将軍て凱旋式やることが、

楊:最大の名誉。

深井:うん。ステータスになってるんです。最大の名誉なんです。このめちゃくちゃ戦功を立てた人が凱旋門のとこで凱旋式をやってお披露目をする。それができるのがすごい。

楊:そこで民衆がみて民衆の支持が爆上げになる。

樋口:かっけーってなる。

深井:ポンペイウスというのはそういう凱旋式を3回くらいやったことがあるめっちゃすごい人。ポンペイウスはそんだけすごいんだけどまだカエサルはまだこの時35歳でアエディリスなんです。凱旋どころじゃないんです、まだ。この後まだいっぱい上にある。コンスルになってそれで戦争行ってってしないといけないのに。

楊:正直彼みたいな人もいっぱいいる。

深井:たくさんいます。普通なんです、この時点で、まだ。

樋口:はいはい。

深井:で、そうですね、で、このアエディリスていう職は設備投資とかの配分とか決めたりとか何するかとか決める職でもある。

楊:工事とか。

深井:インフラ工事とか。ここでまたちょう借金して自分の金使って、めっちゃ建てます。いろんなもん。

樋口:え、なんで

深井:アッピア街道という有名な街道の補修工事であるとか。あと、イベント開催、剣闘士試合のイベント開催とかね。640人の剣闘士貸切でやった。

楊:これって、結論からいうと、民衆の人気を獲得するためなんです。さっき言った財務官て会計監査じゃないですか。地味なんです。民衆の前に出てこない。でもこれってわかりやすい、物を建てたりとかイベント催したりとか。民衆をばあって集めて、これを開催したのはおれだって。だから民衆の人気を獲得するのにものすごく適した公職、これを最大限利用します。

深井:彼はフルベットして天文学的数字まで借金を膨れ上がらせながら、さっきの時点で数千億みたいなこと言ってたけど、今でいったらいくらくらい、兆とかいってるかもしれない。すさましい借金をしてこういうことを自費でやりまくってめっちゃ人気集める。めっちゃ人気集めた状態でアエディリスも一年で終わっちゃうんで、一年で終わった後の2年後の年にまたリスクを侵す。だから超リスクを侵して駆け上っていく感じ。こっから。次のリスクの侵しかたがめちゃくちゃ面白い。最高神祇官というまた宗教系の職種の最高職があるんです。これはフラーメン・ディアリスという若い頃なりかけてなれなかったやつと違って、あれって戦争いっちゃいけないみたいな制約があるんだけど、こっちはないんです。けど、宗教系のトップだからローマって信仰心があついみたいな話しましたけど、宗教行事すごい大事。そういう宗教行事系の最高責任者でもあるから、目立てるんです。

樋口:なるほど。

楊:さっきのアエディリスみたいに表に出られる。みんなの視線を集められる。

深井:これは最高神祇官って基本的にはおっさんがなる。おっさんていったらあれなんです、おじさんがなるやつ、60歳の人とかがなるやつなんです。そこに37歳のカエサルは立候補するんだよね。

樋口:へえ。

深井:立候補して、この名誉職で終身職だし名誉職だし、あと、家くれる、これになったら。いいところに家もらったりだとか。本当メリットがたくさんあるんです。でも普通狙わないところを狙っていく。ここで借金しまくって選挙運動を展開していきます。

樋口:はいはいはい。

深井:対抗馬が二人ともコンスルの経験者の元老院の重鎮で60歳前後の人たちです。

樋口:めっちゃ強そう。

深井:はい。一応名前いっとこうか、言いたいだけ。セリィウディウス・イサクリウス、言えてなかった。イサウリクス、あと、ルタティウス カトゥルス。

樋口:言いたくなるな。

楊:めっちゃウが多いね。

樋口:ウとかスとか多い。

深井:この人たちがライバル。この人たちに対抗して一人だけ37歳でここにいた。カエサルはこの時に造営官のときにめちゃくちゃ投資して民衆の人気を勝ち取ってた。だからまんざらでもないというか不可能じゃなかった。

樋口:へえ。

深井:もしかしたらまじで最高神祇官になっちゃうかもと思うくらい人気を得てた、一時的に。十分当選の可能性があった。怖くなったライバルのカトゥルスたち、カトゥルスがカエサルに賄賂を渡しにきたんです。

樋口:あら。

深井:もう、賄賂あげるから立候補を取り下げて欲しい。ここでカエサルがいったのは、さらに借金してでも選挙に出て必ずお前に勝つって。怖い。

樋口:まげんな。

楊:ストロングスタイル。

深井:怖い。これも、生意気、元老院たちからすると。すごくだからちょっとやりすぎなんです。これでもし落ちちゃったらまたローマから逃げないといけない。

樋口:リスクなんですね。

深井:リスクなんです。面目丸つぶれでいれなくなる。それをすごく母親が心配するんです。心配した母親が心配してたら母親に対してカエサルが言った言葉が、これもすごくて、選挙の日に、今日あなたの息子が最高神祇官となるか亡命者となるか、それが決まる日です。っていう。

樋口:本人が。

深井:本人が、母親に対して。だから腹決めきってるってことですよね。だから、それ決めきって言ってる。

樋口:すげえな。

深井:腹を決めきって言ってる。

樋口:だから亡命する覚悟があったってこと、完全に。

深井:だから負けたら亡命するつもりだったんだと思います。

楊:勝負師だね。

深井:勝負師だと思う。こういう一つ一つのところにフルベットしていってる姿勢はとても起業家ぽい。

樋口:起業家ぽいですね。

深井:ちょうスタートアップの経営者ぽい。

楊:でも勝算がないわけじゃない。それまでに戦略的にね。

深井:戦略的にやって最後の最後賭けのところは腹を決めて賭けてるって感じ。ブレーキがない。だからちゃんと賭けきってる感じがして、すごいスタートアップぽいと思いました。それで。

樋口:それで。

深井:受かります。

樋口:かっけえ。すげえな。

深井:これ終身なんで、もう死ぬまで最高神祇官です。

樋口:へえ。

楊:権力はないんだけども権威がある。

深井:すごい名誉なんです。ここくらいからちょっとカエサルがライジングしていってる。

樋口:へえ。でも37でしょ。

深井:37。他は60くらいでなる職。

樋口:はあ。すごいね。

深井:すごいよね。

樋口:逆にいうと37でどんとなった。

深井:どんの手前くらい。

樋口:まだ手前。

深井:まだ権力持ってない。

樋口:そうかそうか。

深井:あいつなんか、若手なのにすげえやついるね、くらいの感じ。まだポンペイウスとかに比べたら雑魚。ポンペイウスは凱旋式とかやってるから。民衆からわあってなってる。わあってなってる。ポンペイウスがこいつに票を入れたいと思ったら入れれちゃう状態くらい人気がある状態。クリエンテスもちょうたくさんいる、みたいな。ちょう強い。東方世界にたくさんクリエンテス持ってて。いつでも軍隊も導入できますし、みたいなのに比べたらただ宗教の行事を司る名誉職を持ってるだけの状態。

樋口:そうかそうか。

深井:なので、まだまだです。

樋口:なるほど。

深井:はい。この後順調に神祇官に最高神祇官もとれちゃったから、これも出来レース的に法務官プラエトルに当選します。兼務可能なので。これも定員8名しかいない。さっきまで何十名かいたけど。どんどん上にいくほど定員が少なくなっていく。このプラエトルになった年に、

楊:法務官。

深井:法務官、プラエトルになった年にスキャンダルが起こってて。妻ポンペア、二人目の妻の浮気がバレる。ポンペイアが浮気したことがバレる。クロディウスという人だった、相手が。

樋口:ショックだ。

深井:浮気がバレて、浮気がバレた時の対処もすごいカエサルぽい。速攻で離縁するんです。事実が明るみになった瞬間事実確認せずに離縁するんです。で、なんなら自分めっちゃ浮気してる、カエサル。人の妻寝取りまくって、それでそこ突かれた。なんでからかわれた、元老院で元老院議員ですからね、財務官になったあと元老院議員になれる。

楊:自動的に。

深井:はい。元老院議員なんですけど、彼はすでに。さっきヤンヤンが言ってたみたいに、元老院議員てめちゃくちゃ下品ないじりをする。当然これもいじられるわけです。なんで、浮気されたってのはすごい不名誉なことなんです。彼は浮気はされてないという。わからない。事実確認してないんで。じゃあなんでわかんないのに離婚したのと聞かれたら、カエサルの妻たるものはいかなる疑いもかけられてはならない。

楊:ものはいいようだね。

樋口:なるほど。

深井:あんだけ、浮気しといて。自分は。そういう概念はないですから。男女平等じゃないんで。

楊:別に浮気されたから離婚したわけじゃないんだよ。

樋口:疑いをかけられただけ。

深井:疑いをかけられたから、疑いかけられた時点でだめだから。なんだそれはみたいな。みんな思ったと思います。

樋口:かぶくね。

深井:ていうのがあって。順調に出世していきますよ、この後。

樋口:はいはい。

深井:プラエトルが終わりました。プラエトルくらいからだいぶ上の方の役職になってきたので、法務官プラエトル。これが終わった翌年、プロプラエトルと呼ばれるけど、プロプラエトルというのは、属州総督になれるんです。

楊:属州の知事みたいなもんかな。

樋口:はいはい。

深井:これが、さっき死ぬほど借金して上り詰めるんだって話した。でも給料0なんだよね。コンスルでも給料0なわけ。じゃあどうやって返済するのか。属州総督になるという方法しかない。属州総督になるとそこの税の取り方が全部自由。そうすると、そこで自分で勝手に儲けて全部ペイさせてねという考えかた。

楊:ぬけるんです。

樋口:やっていいんだ。それ。

深井:だから法務官になるというのが、ひとつやっと借金返せるぞの出発点というか目処が立つところ。今天文学的な数字の借金をしている状態。で、やっと法務官の翌年って属州総督になれる資格がもらえる年。コンスルの翌年もそうなんですけど。やっと法務官の翌年になったんでそれがもらえる。今から出発しようってなった時に、この時に借金取りがきます。

樋口:あら。

深井:で、払えないんです。

樋口:そりゃそうだ。

深井:払えないことによって閉じ込められる、家に。

樋口:怖い。さらわれた。

深井:閉じ込められるというか、邪魔されちゃうわけ。ヒスパニアにヒスパニアの属州総督になったんだけど、そこにいけばペイできるのに、そこに行く前に払えと言われちゃう。でもまだ払えない。払えないってなって、お前全然払えないんだってみんなにわかっちゃって。全くお金持ってないってのが全員にわかって窮地に立たされる。カエサル。このカエサルにお金を貸した人がいる。この状態のカエサルに。クラッススです。

樋口:あら。

楊:ローマ一の大富豪がベットする。

樋口:クラッススからしたらはした金か。

深井:クラッススからしても結構な金。

樋口:そうとうすごいな。

深井:そもそもクラッススはその前から金貸してる。けど、他の債権者の金分も全部クラッススが払ってあげたんです。

樋口:はあ、肩代わりした。

深井:全部借り換えした。

樋口:すご。

深井:クラッススで借り換えしたんです。

楊:運命共同体みたいになった。

深井:そうだね。クラッススとしてはちょっとカエサルに賭けてみたいというのもあったと思うし恩を売りたかった。

樋口:投資。

楊:属州総督になるしね。

深井:属州総督になるし、けっこう活きが良かったんだと思う。で、クラッススもこの人に恩を売っときたい、恩を売るとくころで彼はのし上がってきてるから、それでやるというので、ここ、またなんとか乗り越えるわけ。で、ヒスパニアの方に出立する。

樋口:よかったよかった。

深井:ここで、行政軍事面で大きな成果をあげる。

樋口:がんばるんだ。

深井:だから、ここが彼のすごいところ。政治ができちゃう。やっていって。まず行政面で税制改革して現地の人からも好評をえます。これすごいなと思ったけど、あんだけ借金があるのに増税じゃなくて減税したんだって、彼は。

樋口:え、なんで。

深井:たぶん長期目線でみたらそれがいいと思ったんでしょう。

樋口:政治的な判断でそれやった。

深井:だから自分のことだけ考えてるわけじゃないということ。それで現地の人からもすごい好かれた。現地の人たちが、それでどうやって金を得たかというと、減税、税金減らしたんだけど、現地の人からお礼の見舞金みたいなのもらえたらしい。それでけっこう借金返した。減税したんだけど、すごい感謝されてお金くれたってこと。

樋口:むりやり取らないで寄付金みたいな感じ。コテンラジオ無料。

楊:特典サポータだ。

深井:減税でさえないけど。

樋口:最初から0。

深井:税じゃない。すごいですよね。で、しかも軍事面でルシタニアという今のポルトガルのあるところ。を攻めていって、めちゃくちゃ戦果をあげるんです。まだローマ化されてないところにボンとせめてそこを征服させるというか従えさせるみたいなことをして、そうすると属州の範囲もふえるし、収入も増える。ポンペイウスが東方の小アジアの方をあれしたみたいに。

楊:軍功が最大の名誉なんで。

樋口:なるほど。

深井:これによって一気に負債を減らすことができます。ここまでベットしてベットして、ベットして、自分に賭け続けて、最後減税して取り返すという、なんかやばい挙動をしている。

樋口:すごいね。

深井:ここらへんの腹の括り方とか相当やばいと思います。

樋口:相当やばい。

深井:起業家ぽい。

樋口:すごい、できるな、これ。

楊:人の挙動を読みきってる感じがある。この人こういう民衆をこうやってしたらこうやって動くんだろうな、けっこう読みきってる。だから計算的に手を打てる。

深井:で、ここまで出世したんで、しかも法務官で成果を残した。そうすると次待ってる役職は一つしかない。コンスルです。

樋口:きたよ。

深井:これで帰国したカエサルはついにコンスルに立候補します。

樋口:よしよし。

深井:このコンスルに立候補するんだけど。ヒスパニアでめっちゃ戦果あげたんで、実は彼は凱旋式ができる。凱旋式ができるくらい戦果をあげてたんだけど、元老院に妨害されて、凱旋式できなくなります。

樋口:あら

深井:ここら辺から元老院から警戒されてる。

樋口:あらら。

深井:元老院は人気があるやつを警戒する。もう、人気があるイコール独裁につながると思ってるんで。人気が出てきたら怖い。凱旋式とか人気があるやつが凱旋式とかやったら過去、スッラが人気があって軍隊をまとめて、元老院を圧迫するってのをスッラもマリウスもやっちゃってたでしょ。それに対してのちょう恐怖心があるから。元老院はそれを牽制しようとする。早めに早めに牽制しようとする。その牽制の力がカエサルに早めに働いちゃって、凱旋式を妨害されてできなくなっちゃう。で、できないんだけど、コンスルには立候補できます。立候補しようとする。同時期にポンペイウスも多大なる戦果をあげて帰ってきて凱旋式をやってる。それは止めれなかった。たぶんそれも止めたかったんだけど、元老院は。止めれなかった。

楊:止めたら民衆が切れたんじゃないかな。

深井:それくらい鮮やかな戦功を彼はあげていた。だけどポンペイウスは部下に色んな約束をしていた。この戦争が終わったらこういうことしてあげるよってのを約束していた。それを妨害されるんです、元老院に。

樋口:おお。

深井:そうするとポンペイウスはこのローマのために戦って、頑張って、さっきの食料自給問題とか解決とかしてるのに、海賊とか倒したりしてるのに、部下に自分のメンツが立たない、面目の潰され方を元老院にされてるという状態になる。でもポンペイウスは基本的に元老院派、だってスッラの下の人だった。なのに元老院はそのポンペイウスを牽制してしまう、怖くて。

楊:基本的に出る杭はうつ。

深井:出る杭はうっちゃう。ここが、これが失敗だったんです。元老院これしてなかったら多分カエサルは皇帝チックにはならなかったと思う。ポンペイウスを牽制した結果何が起こるか。カエサルとポンペイウスとクラッススが結んでしまうんです。

樋口:なるほど。敵を作ってしまった。

深井:そうなんです。これによってカエサル帰ってきました。元老院ムカつきます。ポンペイウス帰ってきました、元老院ムカつきます。クラッスス、カエサルにくそほど借金渡してます。カエサルになんとかなってもらえないといけません。この三人の思惑が合致してしまうんです。クラッススはビジネスパーソンたちをまとめれる。ポンペイウスはそもそも軍隊が強い。民衆にも人気あるけど、この時点でカエサルの方がさらに人気でてる。カエサル、コンスルになりたい。この三人のこの思惑が一致してこの三人が裏で結ぶんです。

楊:それを全部アレンジしたのがおそらくカエサル。

深井:そう。それを全部設計して声をかけて、ほら、思い出して欲しい。クラッススとポンペイウスは仲が悪い。

樋口:そうやった。そうやった。

深井:ポンペイウスがクラッススの戦功をかすりとっちゃったから、取らなかったらいいのに。

樋口:まあまあ。当時ね。

深井:とらなければいいのにとっちゃったから、それの時にしか戦功がなかったのに。

楊:しこりがある。

深井:しこりがある。これもうまくまとめちゃう、カエサルが。

樋口:へえ。

深井:これで、有名な三頭政治、三頭というのは三つの頭の政治。つまりカエサル、ポンペイウス、クラッススのことです。この三頭政治というのが出てきて、この三人が固まってしまうと元老院は対抗できないんです。

樋口:うわあ、すげえ。

楊:時代のある種寵児みたいな三人で。

深井:そう。

樋口:なるほど。

深井:やっちゃたんだよね、元老院が、怖いがあまり。恐怖のあまりポンペイウスを牽制してしまって、やっちゃんたんだよね。

樋口:なるほどね。まだポンペイウスがおらんかったらそうなってない。

深井:ポンペイウスがいなかったら無理だった。でもポンペイウスを入れたからバランスがとれてしまった。

樋口:あちゃ。

楊:最終的にカエサルがどんどんこの後偉くなっていく。ポンペイウスとくクラッススによるところもかなり大きい。実力的に二人が圧倒的にカエサルよりも優れてたんで。

深井:彼らは、カエサルももうかなりクリエンテスもってますけど。ポンペイウスとクラッススのクリエンテスとカエサルのクリエンテスを全員合わせたらだれだって当選させられるんです。

樋口:なるほど。

深井:好きなように政治が動かせる。この三人が同じ利害で動いてしまったら。

楊:最大の票田です。

深井:ちょう票が強いやつらが全員。何をしたかといったら、三頭政治で何をしたかといったら、自分たちはこの人に票を入れようというのを事前に談合して決める。それで全政治を動かしてしまおうという実質上の寡頭制です。

樋口:すげえ。三人で与党。

深井:元老院、民主制というか共和制だったのを実質的にこの三人が完全に動かす状態を作っちゃう。これがなぜ実現したかというと、今までの複雑な流れ、もう一度思い出して欲しい。もともと貴族政治でしたね。もともと貴族が牛耳ってたんだけど、その貴族が平民をうまく信頼関係で動かすことによって政治全体を動かしてた。でもその貴族と平民は対立し始めてしまった。そしてその対立し始めたそれぞれの派閥から英雄が出て、どっちによったり、どっちによったり、どっちによったり、みたいなことをしてしまった。そしてカエサルの時代にポンペイウスとかカエサルとかクラッススとか、それぞれ派閥が違う人たちが、ポンペイウスとクラッススって元老院派なんだよね、カエサルが民衆派だけど。派閥が違ったのに、元老院はその全員を牽制してしまったことによって一致団結させてしまった。その人たちが最終的に帝政を作っていく。

樋口:かっけ。

深井:この流れ。

樋口:ドラマチックやね。いやあ、ぞくぞくするっすね。

楊:政治は面白い、本当に。

樋口:面白い。かあ、一個でも違ってたら全然違う。

楊:しばらくこの密約もばれなかったらしい。。

深井:ばれなかった。

樋口:ばれずにやってた。

深井:まさかこの三人が結ぶって誰も思ってなかった。

樋口:そうかそうか。

深井:そもそもポンペイウスとクラッススは仲が悪いし。カエサルとポンペイウスたちと派閥違うから、なぜってなる。この三人がなんで手を結ぶんですかみたいな。びっくりした。

楊:口説き落としたんです。

深井:カエサルがいいこと、うまいこといって、みんなの利害を一致させて、みんなでこうしたらみんないいじゃん、たしかにみたいにさせちゃった。

樋口:すごいな。

深井:これで何がおこるかというと、カエサルがダントツでコンスルに当選しちゃうんです。そりゃそうだよね。全員の票を集めたから。で、一応もう一人は元老院派の人がコンスルって二人いるっていった。もう一人は元老院派の人が頑張って元老院が当選させるんですけど。これ覚えなくていいけど、カルプルニウス・ビブルスという名前なんですけど。この人めっちゃ存在感がなくて、この年。なんもできない。

楊:めっちゃかわいそう。

深井:民衆を動かせないから。こっち、三頭政治が民衆を動かしちゃってるから。全然力なくて、途中で家から出てこなくなった。絶望して。

樋口:いやもう、しょうがない。

深井:自分が何もやることができなさすぎて、絶望して後半家から出なくなったんで。ローマって基本的にその年度をコンスル二人の名前使って表現する。ポンペイウスとクラッススの年、みたいな。それをなんていうか、ユリウスとカエサルの年といわれてる。この年は。

樋口:一緒。

深井:どっちもカエサルみたいな。

樋口:ユリウスとカエサル同じ人。

深井:本当はビブルスとカエサルの年なんだけど。

楊:運が悪かったね。

樋口:まじでかわいそう。

深井:かわいそう。

樋口:いや、ビブルス悪くない。これはちょっとしょうがないね。なるほどね。はいはい。

深井:次回はじゃあついにコンスル、執政官となったカエサルが何をするかってとこですね。

樋口:これは気持ちいいいですね。なんかスカッとするね。

楊:ただ単にサクセスストーリーですね。

樋口:スカッとする。なんか。

深井:僕たちよりはたぶんカエサルのこと好きですね。

樋口:俺ですか。

深井:うん。

樋口:おれ、なんか好きかもしれない。

深井:だから人気ある。すごい起業家って感じ。

樋口:ああああ。

深井:ほら、ビジネス書とかでもいっぱい出てる、イーロン・マスクとかジェフ・ベゾフとか。

樋口:はあはあはあ

深井:ビル・ゲイツとか。あんな感じなんだと思う。おれら確かにそういう本読まないから。

楊:面白い、吉田松陰読んでるから。

樋口:確かに。おれわくわくしてしまってる。

深井:僕も好きですよ、嫌いじゃないですよ。全然嫌いじゃない。好きですよ。

樋口:いやあ、そんな感じで気になる続きは次回って感じですかね。

深井:はい

樋口:ありがとうございました

楊:ありがとうございました

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