【ポイント】
①高杉晋作の生き様を知れば、彼の師であった吉田松陰が何を遺したのかを知ることができる
②高杉晋作は生涯に400首ものオシャレ過ぎる詩歌を詠んだアーティスティックなサムライだった
③藩のお金を使って風俗街に通いまくってた模様
樋口:世界の歴史キュレーションプログラム コテンラジオ~♪
世界の歴史キュレーションプログラム コテンラジオ。
パーソナリティーの株式会社BOOK代表 樋口聖典です。
深井:株式会社コテンの深井龍之介です。
ヤンヤン:同く株式会社コテンの楊睿之(ヤンヤン)です。
樋口:このラジオは歴史を愛し、歴史の面白さを知り過ぎてしまった深井さんを代表とする、株式会社コテンのお二人と一緒に
、学校の授業ではなかなか学べない国内外の歴史の面白さを学んじゃおう!という番組です。
深井・ヤンヤン:宜しくお願いします。
樋口:コテンラジオも毎回言ってましてもう1年以上ですか、1年何ヶ月か経ってきましたけど、超ビッグニュースが舞い込んできました。
ということで、早速発表しちゃって良いですか?
なんとですね、、日本の面白いポッドキャスト番組を決めるっていう、ジャパンポッドキャストアワード2019っていう
アワードというかコンテストがあるんですけれども、その中でエントリー対象821作品の中からなんと、
最終審査20組にノミネートされました !!
深井:ありがとうございます!
樋口:もうね、凄すぎる!俺たちが!!
(笑)
深井:だから20組に選ばれた、
樋口:シンプルに面白すぎるんですね〜我々の動画。
ヤンヤン:ありがたいですね、やっぱり選んで頂ける方がいてね。
深井:聴いてもらえるのがありがたい、審査するにしても、大変じゃん?聴くの。
樋口:そうですよね。本当にサイトとか見たんですけど、ちゃんと821作品全部聴いてるらしいです。
深井:すごいよその情熱。
樋口:それがまずすごいっすよね。しかも今回が第1回らしいんですよ、このポッドキャストアワード。
第一回っていうことで、どれくらい集まるかもわからない状態でまず募集をして、
さっき冒頭に僕らが面白いだからって話をしましたけど、実はマジでそれだけじゃなくて、
あれってまず応募しくれた中から、、
深井:そうですよね。
樋口:だから視聴者の方の応募がないと参加もできないっていうね。
深井:間違いない。
樋口:だから僕らのラジオを面白いって思ってくれてる人がめちゃめちゃ応募してくれてるんです。
深井:ありがとうございます。
Twitterでね、僕、お願いさせて頂いたからですね。
たくさんの方が応募して頂いたみたいで本当ありがとうございます。
樋口:ほんとありがとうございます。
皆さんの応募があって、初めてそこのステージに立てて、
深井:チャンスをもらって…
樋口:チャンスをもらって、
深井:ありがたい。
樋口:選ばれたってことなんですけど、
でもなんで応募してくれたかっていうとやっぱり、面白いからなんですよね〜。
ヤンヤン:それも樋口さんのおかげですよ!
樋口:でたでた!(笑)
深井:ここに媚びる意味ない(笑)
何も出てこないですからね樋口さんから(笑)
ヤンヤン:やる気が出てくる(笑)
樋口:樋口の笑顔が出てくる(笑)
深井:大切なものです。
ヤンヤン:それはゼロ円ですからね(笑)
樋口:スマイルはゼロ円なんですけど。
樋口:20組の中からグランプリが選ばれるというのが4月10日らしいです。
深井:結構先だよね。
樋口:この放送が配信されてる時はまだ結果出てないんですけど、だから4月10日は楽しみにお待ちくださいってことで。
ただ僕は今からの4月10日までの一挙手一投足をグランプリを獲った人間として、動きますよ。樋口動きます。
(笑)
ヤンヤン:おもしれー!(笑)
樋口:みんな不安よな?不安よな?
樋口動きます。
深井:不安ではないけどね(笑)
樋口:結構こうやってやってると、色んなところで協力したいという方が増えてきてて、
何でもいいからやらしてくださいとか、見学来たいですっていう人もめちゃくちゃ増えてきてて。
その中で、ある僕の友達の映像ディレクターがいるんですけど、ちょっと何かさせてくれ!と、
で、お気づきの方がいらっしゃると思うんですけど、僕らのポッドキャストともう一個youtubeで同じように配信してるんですが、youtube版の僕らがいつも入れてるジングルあるじゃないですか、
前回からの続き〜♪
あそこにアニメーションで映像をつけたいって、、付けさせてくれ!と、
深井:いや嬉しい!マジで。
樋口:実は玄奘編から付いてるんですよね。
深井:あれすごいですよね。
樋口:あれめっちゃいいですよね!
こんなやってくれてありがとう!と、頼んでもないんですよ?出来たからってポーンと送ってきてくれて。
これありがたいから是非名前を売ってもらうために名前を出さしてくれって言ったんですよ。
いや、いいと。
そんな大した仕事してないから、皆さんのYouTubeの再生回数が上がるのが俺にとってのギャラだって言ってくれて、、
深井:いやぁ嬉しいなぁ。
樋口:そうなんですよ、だから本当に名は名乗らねえぜ!っていう。
ヤンヤン:人間としてのレベルが僕と全然違いますね。
いやいやいや(笑)
樋口:なんで今日そんなに自分を下げて人をあげるんですか。
ヤンヤン:あとで上げてくださいよ。
樋口:本当、生えてきますよ!ちゃんと、、髪の毛が!!
ヤンヤン:今生えたらね〜、ファンがなくなりそうで怖いんですよね。
深井:逆にね。
樋口:でもそれぐらい色んな人がね、協力してくれてる。
だから是非観てください、YouTube版でパッといって、特に最後の次回へ続く~♪ のときは、
僕ら3人のアニメーションがあって、そこで一言それぞれ言ってるんですよ。
僕と深井さんとヤンヤンさんが一言いってるやつっていうのが実は毎回変えてるんで、
クスッと笑ってもらえれば良いかなと思って色々変えてるんで…よかったら観てくださいって感じですかね。
そんな感じで僕ら手探りでやってきたんですけども、こうやってしっかり認められるとすごい勇気をもらえるということで。
ちなみになんですけど、2人がこれまでの人生で勇気を出した瞬間とか、この人に勇気付けられたなってなんかあります?
深井:僕、歴史上の出来事とか人物にめちゃくちゃ勇気づけられてるんで、
樋口:そりゃそうですよね。
深井:勇気付けられるために勉強してるわけじゃないんですけど、結果論としては、すっごい勇気づけられてるんですよね。
樋口:まあでも挙げれないと思うんですけど、強いて今パッと思い浮かぶので言うと…?
深井:挙げれるけど、それは今日のテーマだよ。
今日のテーマである『高杉晋作』
これめちゃくちゃ勇気もらえた、俺は。
なんでだろうね?未だになんでかよく分かんないんですけど、
樋口:なるほど、でももしかしたらそれも今からね、今日聴いていけば…
深井:聴いたあとに、分かんないです他の人は(勇気)もらえるかどうか分かんないですけど、ちょっと聞いてみて欲しいです。勇気が出るのかどうかを…
樋口:やっぱ明確にパっといるんですね。
深井:いますね。吉田松陰もそうですし、やっぱりすごくいっぱいいますよ。勇気をくれる、偉人はね、たくさんいます。
樋口:ヤンヤンさんいます?
ヤンヤン:そうですね、僕はやっぱり、吉田松陰が大きいですよね。
多分日本の偉人というか、たぶん歴史上の人物で一番最初に涙したのは吉田松陰です。
深井:泣きそうになるもんね、吉田松陰は。
ヤンヤン:彼本人の生き方もそうですし、なんか、弟子との関係性ですよね。
相互作用というか、、一緒に醸すドラマ。
ドラマを大学の時に読んで自然と涙がこぼれましたからね。
中国人なのに、だから国籍関係ないでしょうねそういうものって。
樋口:すごいですね、完璧に同時代で生きてる2人ですね。
深井:吉田松陰がいるから高杉晋作の人生を見ても勇気が出る系の人生になっているんだと思う。
樋口:なるほど。だって僕らがコテンラジオ始めて第1回は吉田松陰ですからね。
深井:なぜあれが1回目かっていうのは、僕たちってか、別に勉強してましたけど、僕もやっぱ吉田松陰はすごい感動するんですよ。感動系なんだよね。
樋口:なるほどな〜。
樋口:こんな冒頭からですね、勇気っていうことについてお聞きしましたけど、今回はこんなテーマでやっちゃいたいと思います。
松陰のDNAを受け継ぎし幕末風雲児『高杉晋作』
樋口:先ほど話にも出てきましたけども、幕末の志士「高杉晋作」ということなんですけども、
またなんで今回、高杉晋作を取り上げようと思ったんでしょう?
深井:そろそろ日本人またやりたいなと。
樋口:日本人自体が久々になるんですかね。
深井:ツイッターでアンケート取ったりとかもしたりして、結構人気があったのと、
吉田松陰を1回目にやったじゃないですか、
吉田松陰、なんか、もっとすっげえ詳しくやりたいなぁという思いもあったんだけど…
彼の人生自体がね、高杉晋作の人生を見ることによって完結するというか…
そうなんですよ、やっぱりね、、
イエスの人生もそうだけどさ、イエスが死んだとこで終わっちゃったらさ、
よくわかんないんですよ彼がどういう人だったのかっていうのは。それと同じですよね。
吉田松陰がどういう人だったかっていうのは今回さらによく分かると思います、高杉晋作の話をしているにのも関わらず。
ヤンヤン:松陰が種を撒いたとすれば、それをどんな花が咲いたのかを見ることができるのは高杉晋作。
深井:ほんとそんな感じ。
樋口:めちゃくちゃオシャレな例えするじゃないですか!
深井:今までで一番良いこと言った今。
樋口:オシャレ〜。
ヤンヤン:農業やってたからからかなぁ?
(笑)
樋口:まさにそうかもしれないですね。
種まきはやったって見方もできるってことですよね。
深井:そういう見方もできる。
樋口:なるほど、なるほど。ちょっとめちゃくちゃ興味深いですね。
幕末っていう時代自体がまず人気じゃないですか。
深井:人気ですよね、色んな人がいますけど、
やっぱり僕は一番吉田松陰と高杉晋作が好きです。
その中でもやっぱ高杉晋作が僕は一番好きです。
日本史の中で一番好きなのが高杉晋作です。
あんまり好き嫌いないんで基本フラットなんですけど、強いて挙げたら高杉晋作ですね。
樋口:本当にちょっと歴史弱者なんで…
深井:何した人かさえ分かんないよね、名前はみんな知ってるとは思いますけど、
まず、どういう人かで言ったらこの人はね、エリート中のエリートです。
樋口:そうなんですか!?
深井:幕末の志士って基本的にエリート出身の人ってほとんどいないんだけど、この人は本当珍しく、
萩藩…長州藩ですよね、長州藩のエリートです。
ずっとエリートのまんまエリートとして亡くなっていく人。
樋口:そうなんですね。
深井:そうですね。
江戸の末期の混乱の中で、すごくもがきながら、苦しんだり悩んだりしてるわけじゃないんだけど、
すごくもがいてる感じの人生だなってのがすごくヒシヒシと感じるよね。
手紙とか日記は実はたくさん残ってて、松陰もそうなんですけど、本人の言葉を読めるタイプの偉人なんですよね。
そういう偉人ってそんなにいないんですよ、世の中に。
それでもすごく分かるんだけど、すごい苦悩してる、、その裏には苦悩があるんでしょうね、とは思いますし、
困ってるとかしんどいとかは書いてないですよ、書いてないけど苦悩してんだろうなと。
樋口:僕本当に歴史わかんないんでイメージだけでいうと、
むちゃくちゃ破天荒で何も考えずにバカバカ色んな事をやってるみたいな雰囲気しか知らない。
深井:彼は破天荒なのはそうなんだけど、彼は実は…アーティスティックでもあるんですね。
都々逸だったりするわけ。しかも、すげえタイミングが全部かっこいいよね。
すごく重要な場面で歌で返したりするわけ。
樋口:オシャレ〜。
深井:一つ一つがそんな感じなんで、一つ一つ紹介しますけど。
なんか本当に重要な場面で、なんかドラマみたいな感じ。
超重要な場面で都々逸で、こう歌ったりするから…
ヤンヤン:三千世界の烏を殺しに…みたいなね。
深井:それ遊郭で歌ったやつね。
『三千世界の烏を殺し 主と朝寝がしてみたい』っていう歌があって…
それはその遊郭の、風俗でそれを言ってることになりますよね、今で言ったら。
ヤンヤン:かっこいいよね、ほんとに。
深井:かっこいい。
この人ね仲間から風俗通いを非難された時に逆ギレした人ですからね。
(笑)
深井:公金使って風俗通いまくって。
ヤンヤン:要は税金ですよ。
みんなの税金を使って風俗に通うっていう…
深井:藩のお金で遊びまくってた時に、真面目なやつから、同じ松下村塾のね、仲間である真面目な入江さんていう
真面目な人がいるんですけど入江杉蔵さんていう、その人から怒られた時に逆ギレしましたからね。
死ぬのを覚悟して生きてんのに、うるせえ!みたいなこと言って。
樋口:ちょっと、待って待って…
樋口:今の政治家だったら無茶苦茶非難されるんじゃないですか。
ヤンヤン:大炎上でしょうね。
深井:そういうところもありながらアーティスティックな所もあって、すごい繊細だし、
僕が彼を好きなところはですね、彼はエリートなのに、
幕末の志士って他に人はエリートじゃないんだよ、下級武士とか農民だったりする。
その人たちの中に突っ込んでいって苦悩するんですよ、自分がエリートであるがゆえの苦悩が彼には実はあるわけ。
他の人とそこは違うんだよね。
誰からもそこは実は理解されてないんですよ。
そこの苦悩の中で彼が自分をどう昇華していくかとか、燃焼していくかっていうところですよ。
燃焼させていくかっていうところが、、そこに吉田松陰が絡まってくるわけよ。
そこがかっこいいというか、感動ポイントね。
すごいですよ。
ヤンヤン:ガンディーと似た部分があって、最初から別に偉人じゃないんですよ。早くに亡くなったけど、
深井:27歳で、数え歳29ですけど。
大器晩成というか、やっぱ悩みの期間だったりとか、苦悩した時期があって、
自分の人生の方向をどこに向けばいいんだろうっていうのが…
深井:ずーっと悩んでるよ。
ラスト数年だから、この人が歴史に名を残したのは本当に最後の1、2年の活動であって、
それまではずーっと空回りしてますからね。
それも知られてないよね、空回りしてんだよ、ずっと。
樋口:派手なところしかあんまり知らないですからね。
深井:そこが良いし、僕、アーティスティックな人好きなんで、歌で詠むのカッケーと思って。
今で言ったらなんだろうね、急にラップ言うみたいな感じだと思うよ。
(笑)
樋口:それすごいな。
深井:会社の経営判断の、紛糾して、みんなが激論してる時とか、一回シーンとなった時にいきなりラップでバン!って言うみたいな。
樋口:(ラップ中)
深井:ほんとそんな感じだよね。
ヤンヤン:ものすごくたくさん漢詩を書いてるよね。
深井:400首くらい。
ヤンヤン:全部残ってて、中国人の僕からみてもすごく綺麗なセンスの良い漢詩を書かれるんですよ。
さっきの『三千世界の烏を殺し 主と朝寝がしてみたい』ってかっこよくないですか?
樋口:むちゃくちゃかっこいいですね。
深井:これ女の子が言われたらね、意味は分かんないけどなんか…
ヤンヤン:大変なことになるよね(笑)
樋口:大変なことになる!?(笑)
(笑)
深井:どうなるんですかね。
樋口:あれとかもそうですよね「おもしろき こともなき世を…」
ヤンヤン:辞世の句
深井:「おもしろき こともなき世を おもしろく」って言うところは晋作が詠んでる、
その後ろは「すみなすものは 心なりけり」…
要は、面白くもないような世の中を面白いと思うのは自分の心次第だよ、みたいな意味になるんだけど、
晋作が言ったのは上の句だけ、下の句はおばあちゃんが詠んでる。
ヤンヤン:野村望東尼っていう尼さんが詠んでるんですよ。
深井:ちなみに福岡県の平尾に住んでた人なんだけどね、僕、薬院に住んでたからすぐそこだったんですけど。
その人が、晋作が最後結核になって死ぬ数ヶ月くらい前の時に、お見舞いに行った時に、
晋作が結構ネガティブな気持ちで詠んだんじゃないかと僕思うんだけどこれは。
要はもう、すごく最後の最後でこの人が一番活躍したときに、いきなり結核になって
戦線離脱するわけこの人って。
だから超活躍してる時にいきなり病気でいなくならないといけなくなるんですけど、
その時の心境がクソつまんねえなって思ったんじゃないかなって思うんですよ。
それを慰める意味でたぶん心次第だよって、野村望東尼が…
もう60歳くらいの人だったんで、若い晋作に対して言ったんじゃないかって思いますけど。
自暴自棄になってたんじゃないかなって思います。
樋口:全然イメージ違った。
めちゃめちゃポジティブな句として、
ヤンヤン:死ぬ前くらいに詠んでたもんね。
深井:辞世の句と言われてるけど数ヶ月前という説が濃厚。
樋口:ヘェ〜
樋口:なんかそれも状況とか知ると全然変わってくるすね。
深井:実際のところは分かんないですけどね、ほんとに死ぬ直前だったかもしれなし。
少なくとも下の句は言ってないです本人が。
樋口:イメージがそもそも違いますね結構、、
深井:だから、この人の人生を見ていく中で、この人の繊細さと過激さと、吉田松陰の影響と、それが世界史と日本史に影響を与えていくわけ。
樋口:世界史にも?
深井:日本が明治維新を成し遂げるということはやっぱり世界史上とても大きい出来事なんですよ。
あそこでどういう風に幕府が倒されたか倒されてないかって、やっぱり世界の中ですごく大きい出来事だと僕は思っていて、
色々諸説ありますけど、僕は大きいと思ってます。そこに直接影響した人なんで、この人は。
この人が居なければおそらく明治維新が違う形になっていた可能性が大きいなぁと、それくらい重要な人。
樋口:なるほどですね〜。
知らなさすぎてめちゃめちゃ楽しみになってきました。
ヤンヤン:面白さしかないと思いますよ。
樋口:そんな感じですかね。
ということで、次回からは高杉晋作が活躍する幕末の時代背景からお聞きしていきたいなと思います。
樋口・深井・ヤンヤン:ありがとうございます。