#32 世界三大宗教を創ったレジェンドたちのぶっ飛んだ生涯!

【ポイント】
①宗教は人類に対し最も長く、広く、深く影響を与えた価値観である
②宗教は他の価値観とは精神への根ざし方が違い、人の根本の存在意義を決める価値観である。宗教に付随する「デリケートさ」はその「譲れなさ」から流れ出ている
③三大宗教の創始者は生きている間の社会的成果よりも、死んだ後の思想的影響によって人類の精神に革命をもたらし、既存価値観の破壊を導いたことに共通点がある

 

世界の歴史キュレーションプログラムコテンラジオ〜

樋口:始まりました!世界の歴史キュレーションプログラムコテンラジオ。パーソナリティの株式会社ブック代表樋口聖典です。

深井:株式会社コテンの深井龍之介です。

ヤンヤン:同じく株式会社コテンの楊睿之(ヤンヤン)です。そして

樋口:このラジオは歴史を愛し歴史の面白さを知りすぎてしまった深井さんを代表とする

「株式会社コテン」のお二人と一緒に学校の授業ではなかなか学べない国内外の歴史の面白さを学んじゃおう!という番組です。よろしくお願いします

深井・ヤンヤン:よろしくお願いします

樋口:冒頭でほんと申し訳ないんですけど…お酒が残ってまして(笑)

深井:目がイッてますもんね

樋口:でしょ?昨日家で一人で飲みすぎて。今日あれなんですよ、9時半…

あれ?今何時ですか?(笑)

深井:今朝の10時です

樋口:朝10時でしょ?普段だと、起きてるか起きてないかという時間なんですけども

しかも、今日のテーマがテーマじゃないですか

ヤンヤン:そうですよね

樋口:これなんか変なアレにパワーを受けてるんじゃないかなっていう(笑)しゃべるなっていうことかな?

ヤンヤン:もうちょっと薬が必要ですね(笑)

深井:ヤバイヤバイ。

樋口:前回は諸葛孔明でしたけども、どうでした?反響は。

ヤンヤン:反響はよかったですね

樋口:よかったですよね。僕も見てたんですけど、やっぱり諸葛孔明は人気っすよね。

深井:そうっすね。やっぱり、みんなが知ってますもんね。知ってる人が多い。

ヤンヤン:あと純粋にかっこいいですもんね。弱い国について 「なんとか、のし上がってやろうぜ」っていう少年ジャンプにありがちな。

樋口:そうっすよね。たぶん日本人が好きなんでしょうね

深井:人気だからね

樋口:弱きが立ち上がり…みたいなところがね。前回は人にフィーチャーしましたね。

深井:そうですね

樋口:やっぱキングダムがはやってることで、中国というところに興味があるっていうのと

ヤンヤンさんが中国人ていうところが。

深井:そうですね。

樋口:びっくり情報(笑)

ヤンヤン:今更(笑)

樋口:選挙権がなかったって聞いて。

深井:それはちょっと驚いたね。ありそうだもん。

樋口:っていうのもあってね、盛り上がったんですけども、今日は人がテーマではあるんですけど、ちょっと趣向を変えていきます!

今回のテーマを発表していきましょう。

「宗教が分かれば世界が分かる!?

世界三大宗教を作ったレジェンドたち」

樋口:宗教ですよ。

深井:そうですね。これをやりたかったんですよね。

樋口:今回は「宗教特集」ということで「世界三大宗教」 つまり「キリスト教」 そして「イスラム教」そして「仏教」。さらに、そこを軸にさまざまな宗教について思いっ切り語っていただこうと思うんですけども…これがまた、「天皇」についてやりましたがそれに継ぐといっても過言じゃない。結構、神経を使いそうなテーマですね。

ヤンヤン:ですね。

樋口:だと思うんすよ。

ヤンヤン:今日が最終回です(笑)

樋口:ついに…

深井:殺されるんかな。

樋口:いや〜そうなんですけど、そもそも僕「天皇」の時もよく分かんなかったんですけど、なんでこんなにデリケートなんですか?宗教?

深井:宗教のデリケートさは天皇より分かりやすいですよね

ヤンヤン:うんうん。なんというか、譲れなさすぎるんじゃないですか?要はその人の精神世界とか死生観とかだから。

深井:根本だからね。

ヤンヤン:根本に根ざした価値観になるので、下手に茶化したりとか否定したりするのは、それだけでもう死ぬしかない。

樋口:自分の人間性とか、過去とか、今を否定されてるのと同じ感覚になっちゃう

深井:そうですよね。根本存在の存在否定みたいなのに近くなっちゃうので。

でも、ちゃんとリスペクトをもって語れば、全然大丈夫なはずですよね

樋口:天皇の時にもホントに言いましたけど、客観的に話すだけですからね 僕ら(笑)

早速、本題に入っていきたいと思うんですけども。まずはデータの方というか、簡単な解説からやっていただきたいなと思うんですけど。

深井:そうですね。まず、今のキリスト教とイスラム教と仏教がどれくらいの信者がいるのかから。キリスト教が一番でかいんですよ。22億人いる。

樋口:22億人!だって今世界の人口が…

深井:世界の三分の一はキリスト教徒です。

樋口:すごいですよね。

深井:すごいですよね。一番布教に一番成功してる宗教ですよね。当然だけど、ヨーロッパとか、あとはアメリカ大陸、南アフリカとか。

樋口:生まれたのはどこなんですか

深井:ユダヤ人であるイエス・キリストが2000年くらい前に創った。創ってはないんですけど、彼が起源なので、今のパレスチナです。

樋口:パレスチナですね。正直パレスチナって言われてもピンときてない(笑)

樋口:それくらい、僕は歴史弱者なんで。なんかあの辺ですね。

深井:なんかあの辺ですね。

樋口:なるほどなるほど。

深井:イスラム教が15億人。

樋口:これも相当ですよね。

深井:めちゃくちゃすごいですよね。あと何十年かで、イスラム教との方が多くなると言われてる。

樋口:それインドですか?

深井:インドじゃないな。

樋口:あれ?インドは違うんか。どこでデカくなって、デカくなるんだったっけ?直接聞いたけど、イスラム教徒の方から。

ヤンヤン:アラビア半島だもんね。

深井:今、人口が増えてるところの国の宗教がイスラム教が結構多くて。結構意外なのが、東南アジアとかめちゃくちゃイスラム教が盛んなんですよね。インドネシアとか。インドネシアの人口って確か2億人くらいだったよね

ヤンヤン:そうそう。

深井:意外とアジアにもイスラム教って普及してる。

ヤンヤン:世界三大イスラム教国の一つだよね。

深井:インドネシア。中東じゃないんですよね。

樋口:なるほど。

深井:あと僕たちの国のメインの仏教。

樋口:出た!

深井:これが4億人くらい。一番小さいですよね、三大宗教の中で。これは東アジア中心ですよね。東南アジア、タイ、中国、日本、あとチベットとか。

樋口:仏教ってどこで生まれたんですか?

深井:インドですね。これはもうインドか。正確にいうと、ネパールかインドかどっちかだと言われてる感じ。

樋口:なるほど。一応、僕アレなんですよ。家が浄土真宗なんで。一応、仏教なんですよ

深井:そうっすよね。

樋口:でも、全然信心深くない、というか、一応お寺に行ってたくらいなんで。

深井:葬式の時だけ。

樋口:そうです そうです。

深井:僕もそれですね。僕も浄土真宗。

樋口:そのくらいの感じなんですけど、勉強をしたことがないんですよ。ちゃんと。

深井:肝心な創始者の誰かを言ってないわ。

樋口:それそれ。

深井:今日その人たちの話しますからね。キリスト教はみんなが知ってると思うけど「イエス・キリスト」。

樋口:これはもう。

深井:イエスです。名前がイエスです。キリストは「救世主」って意味なんです。

イスラム教がムハンマドさんです。仏教はゴータマ・シッダールタさん。仏陀と呼ばれる。

樋口:仏陀ってアレですよね。固有名詞じゃないんですよね?

深井:ですね 。「悟った人」って意味です。

樋口:なるほど なるほど。

深井:名前はゴータマ・シッダールタですね。三代宗教はこんな感じの概要があって、今までいろんな歴史の題材を取り扱ってきましたけど、この人たちの影響力って今まで話した人たちの比じゃないんですよ。

樋口:ですよね。

深井:ハンパない。世界に対する影響力のデカさは。ホントにレジェンド級。

樋口:だって、今パッて足しただけでも、22億、15億、3億ですよ?

深井:半分くらい…世界の半分に影響を与えてる。

樋口:なんらかの宗教、この三つに入ってるってことですから。

ヤンヤン:しかも今だけですから。過去の歴史も積算すると相当な人数ですね。

樋口:延べだと相当ですよね。

深井:これほどの影響を与えてる。おそらく、人類史上最も影響を与えている人たちなんですよね。この三人って。今日はその話をします。

「どうしてそんな影響を与えていくのか」とか「どんな人たちだったのか」とかですね。

そういうところを話したいと思っているんです

樋口:だって、「否定されたら自分が否定される」くらい自分の心ってことですよね。

深井:そうだよね。そういう意味でいくと「最も尊敬されてる人たち」「多くの人間から尊敬されてる人たち」でもありますよね。

ヤンヤン:そうだよね。

樋口:なるほど

深井:なので、すごい楽しみなんです。

樋口:共通点とかってあるんですか?

深井:一番、僕が勉強してて思ったのが、前回の諸葛亮とかって社会的成果を目に見える形で残してるわけじゃないですか。

だけど、ムハンマドはちゃんと戦争で勝ったりしてるんですけど、仏陀とかイエスとかって

ぶっちゃけ何もしてないとも言えるんですよね。スピーチしてるだけなんですよ

樋口:思想家なんですね。諸葛孔明とかは政治家だったんですね。

深井:スピーチも立派な社会活動なんだけど、権力を握ってるわけでもないし。

別に、社会を動かしてるわけでもないし。生きてる間にしゃべっているだけで結果的に今はこんなに影響力がある。

樋口:芸能人すね(笑)

深井:スターですよ。

ヤンヤン:アイドルですよ。

樋口:アイドルか。

深井:アイドルかな、確かに。相当そこはすごく特徴的だなと思う。

「人間の思想をつかさどる活動をすることが、どれだけ影響力がデカいか」ってことですよね。

制度を作るとか、今までいろんな話したじゃないですか、ラジオの中で。「こんな制度を作ったよ」とか「こんな建造物を作ったよ」とかそんなの比じゃないんだよね、 影響力が。

樋口:なるほど。その話は言われるまでピンとこなかったですね

深井:圧倒的なんですよ。

樋口:だから、今の人間を動かすんじゃなくて人間の遺伝子そのものというか、行動理念みたいなものに影響をしてる。

深井:ビジョナリーな動かし方をしたことによって、圧倒的な大多数な人たちを長期間にわたって動かし続けてるわけなんで。

彼らが行った社会活動はイエスと仏陀は、ほんとスピーチ。

樋口:へ〜。すげえなプレゼン力。パワポとか持たせたらすごかっただろうな。

深井:逆にどうなってたんだろうね。

樋口:ピッチコンテストとか出したいです。

深井・ヤンヤン:ヤバイでしょうね。

深井:仏陀とかヤバそう。

ヤンヤン:なんだろう、その時の彼らの課題切り取り方がハンパなかったと思ってて。

それ、何千年も今までも続いてるわけじゃないですか彼らの宗教って。逆に言うと、それだけ何千年にもわたって人類に対してニーズがあったってことなんですよ。課題とか あるいは苦悩を(人間は)ずっと抱いてきたものだったんですよね。

それをその時点で、彼らが着目してそれを言語化していたのが、イカれてるっていうかすごいぶっ飛んでるんですよね。

深井:正直、ぶっ飛んでらっしゃいますよ みなさん。普通の人間を解釈する思考回路では理解がむずかしいものが多い。

深井:「どう解釈しよう?」 みたいになる。その話しもしますけど。

樋口:そこもアレですね。「こういう課題に対して答えはこう!」ってはっきり言ってないってこと?

深井:っていうかロジカルシンキングで理解しづらいいところが出てくる。

樋口:なるほどなるほど。そういうことか。

深井:「なんでそうなった?」ってなる。普通に。

樋口:「この時はこうしろ」っていうんだけど「なぜ?」をみんなが考えるっていう感じですかね。

深井:そうですね。個別で具体例の話になった時に言いますけど例えばイエス。

キリスト教を広めたのって、イエスじゃなくて弟子なんですよ。イエスが生きてる間は彼らは彼を裏切ったんですよ。だけど、イエスを裏切ったのに、イエスが処刑された後に

結局は全員が命をかけて広めたりするんですよね。その理由は、ちゃんとキリストの中では「こういう理由だよ」ってのがあるんだけど、一般的に歴史的解釈しようとした時に「なんで?」ってなる「やっぱり、どういうこと?」ってなります。

樋口:なんか、会社とかでもそうかもしれないですけど、理由もなく人を動かす何かがあるって感じですかね。

深井:そうですね。仏陀とかも三十何歳とかで悟るんですけど、悟った後にちょっと話すだけで、みんなめちゃくちゃ変わっちゃうんですよ。ボンボンボンボンってね。

そういうのもガンジーを勉強するまでは信じられなかったですもんね。「そんなことが起こりえるの?」って感じ。「そんなことってありえますか?」って思うんだけど、ガンジーはそんな感じなんですよ。だからホントにあるんだろうねって思って。

樋口:それがいわゆる「カリスマ」とか「オーラ」とか言われてるもの。

深井:でしょうね。すさまじいカリスマ性だったんでしょうね・

ヤンヤン:あった瞬間にこっちの負けみたいな

深井:相手の人生が根本から変わるんですよ。会って数分とかで。

樋口:なんか、オレあれで感じたんですよ。いろいろな被災地に芸能人とかが行くじゃないですか。例えばジャニーズが行ったりだとか、吉本のダウンタウンさんとかが熊本に行ってライブをやったみたいな。アレだけで、その地区がバーンて元気になる。だから、面白いことを言えるかどうかとか関係なくて「その人がここにいる」っていうだけでガッて勇気付けられる。

深井:その面は確実にあるでしょうね。あとは、全員が既成概念を思いっ切り覆してましたよね。当時のその世界の時代のにおける、一般的な考え方を。全部って言ったら言い過ぎだけど

思いっ切り覆してる、全員。

ヤンヤン:基本反逆者っていうか。

深井:だから、当時、全員がすごい反発もされている。

樋口:そうっすよね。迫害もされてる人がいるくらいだから。

深井:けど、そのあとはスタンダードになっていったんですよね。

樋口:なるほどなるほど。大体この三つが分かったっていう感じなんで、次からは一個一個ですね。

深井:そうですね。一人ずつ見ていきましょう。

樋口:スポットを当ててやっていきたいと思います。

次回につづく…

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