【ポイント】
今回は、「架空お便りのコーナー」です。
あの吉田松陰にもし人生の悩みを相談できたら?
ラジオのリスナーがお便りで相談する(てい)で、
吉田松陰ならどう答えるのかを考えてみました。
樋口:世界の歴史キュレーションプログラムコテンラジオ。パーソナリティの株式会社ブック代表樋口聖典です。そして
深井:株式会社コテンの深井龍之介です。
樋口:そしてそして。ー
楊(ヤンヤン):同じく株式会社コテンの楊睿之(ヤンヤン)です。
樋口:このラジオは歴史のプロ、株式会社コテンの方々と歴史弱者の私樋口が、歴史上の人物や出来事を半笑いで学んでいく、世界の歴史キュレーションプログラムです。という事でね、3回にわたって吉田松陰のヤバイエピソードやクイズやったりね、いま色々僕もだいぶ吉田松陰について詳しくなってきたという感じがしますよ。
ヤンヤン:良かったですよ。
樋口:ありがとうございます。今回4回目かな。4回目なんでもうね、吉田松陰もう大体 僕分かったんすけど、やっぱりねウソつかないですね。もう真っ直ぐ。
ヤンヤン:真っ直ぐですね。
深井:ホントそう思う。
樋口:人に対しても自分に対しても、今俺はこう思うからこうするみたいなのがバチッとしてるっていう。なんて言うんすかね、カッコいいというかある意味頭のネジぶっ飛んでるっていうか。
ヤンヤン:前しか進めない人ですね。
樋口:そうなんすよね、横とか右とか後ろとか関係ないですよね。
ヤンヤン:左折とか出来ない人ですよね。
深井:不器用やよね、そこがね。
樋口:でもなんていうんですかね、現代で生きる上で色んなものにまみれて生きてるんす。たぶん特に日本ってそうで、その中でこの吉田松陰の生き方って学ぶ部分が多いというか、お前らいいのか本当にと。自分にウソついて生きてないか!?っていう。いまの時代だからこそ。
ヤンヤン:仰る通りですね。
樋口:学べる部分が多い。あっ、なんかとか言ってたら、なんか変な音が。
ヤンヤン:何ですか。
樋口:いま何かしましたよね。何かメールの着信音のような音が聞こえたんですけども、なんとラジオのリスナーから、メールが届きました。
ヤンヤン:おーっ
〇〇:あらららら
樋口:事前収録のラジオだし、ぶっちゃけ4本撮りなのに。しかもね、まだ誰も聴いてないはずのラジオなんすけども。
深井:どういう事。
(笑)
樋口:何かメールが届いたという事で。
ヤンヤン:どういう事かな。
樋口:というわけでございまして、本当はお便りなんか来てないけども架空のお便りが来ている体で、吉田松陰に悩み相談をしていくというコーナー。略して『架空お便りのコーナー』
ヤンヤン:斬新ですね。
樋口:斬新なんですよ。勝手に作ったという。それでは実際にね、メールが来ている体でメールを読んでいきましょう。それではいきます。山口県にお住まいのラジオネーム、恋する草莽クッキーさんからのお便りです。
(笑)
深井:草莽。
ヤンヤン:最高。
ヤンヤン:吉田松陰さんこんにちは。
松陰:こんにちは、僕は社会人5年目なのですが女性との出逢いが全くない事に悩んでいます。学生時代から全くモテず交際経験もゼロ、同僚からの合コンの誘いもついついビビって断ってしまいます。そうこうしている間に周りから自分に、合コンなどの浮ついた誘いには乗らない堅物というイメージが自分についてしまい、ますます出逢いがなくなってしまいました。吉田松陰さんはこういった時、どうすれば良いと思いますか?また吉田さんは女性との出逢いのなさについて、悩んだ事はございますか?宜しくお願いします。と。
深井:なるほど。
樋口:というのが、架空のリスナーから松陰さんに。
ヤンヤン:恋の相談ですね。
深井:よりによって。
ヤンヤン:なるほど。
樋口:届いておりますけれども、という事で今回ですね、お二人に吉田松陰さんならこう言うんじゃないかというのを是非、答えて頂きたいなと思うんですけれども。
深井:そうね、吉田松陰。まず何故お前は、何故出逢いたいのかみたいなところをだいぶ聞かれるよね。
樋口:松陰なら。
深井:松陰に聞かれる、まずどうしてそうしたいのっていう。
樋口:そこ聞くんすか。
深井:まず聞く。
ヤンヤン:まず傾聴する。
樋口:傾聴。
ヤンヤン:そうですね。
樋口:なるほどね。普通はこうこうこうしろと。
深井:言うけど、吉田松陰にとっては何をするかよりも何故するかの方が、彼は凄い大切にするんで。だから本当にヤリたいだけなのか、寂しいからそうなのか、皆んながやってるからそうなのか。
樋口:なるほど。
深井:本当に結婚したい気持ちが大きいからそうなのか、みたいな事をどれだ!?みたいな。どれなんだお前は!?と、お前本気なのか!?って言う事を凄い聞かれる。
樋口:架空のリスナーに向かって。
(笑)
樋口:いないのに。
深井:どれなんだお前は!?って言うのは聞かれる。
ヤンヤン:まずそれは聞かれる。
深井:でその程度も聞かれる。
樋口:なるほど。
深井:本気か!?お前はと。
樋口:じゃあ折角なんで僕、架空のリスナーになりきって。じゃあ聞かれたとして、たぶん
今まで彼女がいたんだけど、別れてもう1年以上経っててやっぱ寂しいからって答えたとしましょう。だったら何て言うアドバイスをするんですかね。
深井:いや寂しいからか。
樋口:寂しいから。いつもいつも部屋に一人で寂しいから。
深井:寂しいからって言っちゃうと吉田松陰は、それはお前の心の問題だから
(笑)
深井:落ち着けて片付けなさい、みたいな事を言われちゃうと思うんですよね。そんな外的要因に左右されない心を作れ、とか言われちゃいそうよね。寂しいからって言ったらね。
樋口:なるほど。
深井:けど好きだからとか言ったら突き詰めて、マジで家まで突撃しろぐらいのことは言うかも知んない。
ヤンヤン:もう、俺が黒船に突撃したくらいだったらお前、家とか簡単だろ!?みたいな。
樋口:なるほど。黒船のセキュリティーに比べたら好きな子の実家ぐらいは突撃出来るだろう。
深井:マンションぐらいまでは行けよ!みたいな。
ヤンヤン:行けるだろ!?みたいな。
樋口:脱藩のリスクに比べたら。
深井:まぁ捕まっとるけどね。
(笑)
ヤンヤン:お縄になってるけどね。
樋口:なるほどな。イヤイヤでもそんなん出来ないから悩んでるんすからね。じゃあ、そんな吉田松陰さんみたいにそんな何もかも捨てて突撃出来ないっすよ。自分ビビりなんで。だって僕と松陰さん違うじゃないっすか。って言ったらどうっすかね?
ヤンヤン:いやぁ、それは殴られるんじゃないですかね。
樋口:殴られる(笑)
深井:それ多分一番言っちゃいけないだろうね。
樋口:えっ!?
深井:吉田松陰に。
樋口:何なんですか、嫌いなんですかそんな。
深井:いやダメでしょうね。ダメというか、というか嫌いというかガチで叱られる、叱られる。どうなんだろうね。
ヤンヤン:なんだろう。そのー吉田松陰、中国の学問で陽明学っていうのをやってて、それがまあ色々考え方はあるけれども、要は頭で考えた事が即アクションしないとダメという考えなんですよね。
深井:アクションする事と理解する事は同じ事だっていう。
ヤンヤン:もう考えただけでアクションしないっていうのは、考えてない事と同じで。
深井:それが好きなんですよ、吉田松陰が。
ヤンヤン:それが逆に、それをしない人はクズだ、なんですよね。
(笑)
ヤンヤン:ある種、だから自分が老中を暗殺したいと思ったら、実行に移さないといけなかったんですよ、彼の哲学の中では。弟子達は、お前達は国の状況を変えたいのに俺のこの
気持ちを込めたこのアクションにお前ら賛同しないんだったら、もう俺の弟子じゃねぇよみたいな、それぐらいキレてたんですよね。だからその御相談者の人がもし本気でその女の子を好きだったら、もう既にこういうところで既に俺に相談せずに、お前はもうその女の子の家に突撃してないとダメなんだよ、みたいな。
樋口:うわ〜、ちょっと今の結構震えますね。
(笑)
樋口:いや良い意味で、良い意味で。僕の話をするのはアレですけど、僕は音楽を作る仕事をずっとしてたんですけどたまに友達から電話がかかってきて、オレの後輩で音楽やりたいたいってヤツがいるから、ちょっとなんか仕事なんか話聞いてやってくれ、って言われる事があって、良いよじゃあ代わってって電話で変わるじゃないですか。どうも初めまして、僕ちょっと音楽で食っていきたいんですよ。って言われた時に、ちょっとアレやったら作品集送ってよって僕言うんですよ、大体。いやまだちょっと作品は作って無いんですけど、今から勉強しようと思っててっていう時点で、僕ちょっと怒るんですよ。近い近い。今の時代YouTubeとか調べたらゼロから知識とか幾らでも手に入るし、なんやったら無料のお試し期間みたいなのあるじゃないですか。それやっててもう作ってきて、そこから初めて人に相談しろって僕言うようにしてるんですけど、僕松陰ですか?
深井:松陰だね。
ヤンヤン:松陰ですね、あら流石ですね。そういうことですね。
樋口:思ってやらないっていうのが罪って僕も一緒で、だから本当このラジオもやらないとダメだった、僕の中で。
ヤンヤン:なるほど。
深井:松陰じゃん。
樋口:松陰ですね。
ヤンヤン:じゃあもうここが松下村塾じゃないですか。
(笑)
樋口:暗いなこのスタジオ。
深井:黒しかないですからね。
樋口:マジ、牢獄みたいな気になってきましたね。
深井:野山獄。
樋口:野山獄。でも響きましたね。ちょっと思ってる事なんで。
深井:でもね、一番恋愛相談しちゃダメな人ですね。
樋口:えっ、どういう事ですか。なんでですか。
深井:吉田松陰、童貞なんです。
樋口:ヤバッ!!
(笑)
深井:そもそも童貞に聞いちゃダメやん、コレ。
樋口:あわっあわ〜って(笑)、アワワってなって終わりじゃないすか。
深井:奥手なんで。
ヤンヤン:奥手なんですよね。
樋口:全然キャラ違うじゃないですか。
深井:なんだろうね、女性には奥手。
樋口:ヤバッ。
深井:奥手というか。
ヤンヤン:興味がない、暇ない。
樋口:だって黒船突っ込んでったのに。
ヤンヤン:そっちの方が楽しかったんじゃないかな。
樋口:ヤバ、全然恋愛分かってないじゃないですか。
深井:全然分かってない。絶対聞いちゃダメよ!これ。
(笑)
樋口:マジっすか。
深井:全然参考にならない答えしか返ってこない。
樋口:すげー。
ヤンヤン:本当に家に突撃しろっていう答えしか、返って来ないから。結局捕まるか最も聞いてはいけない。
深井:アドバイスだね。
樋口:すげーな、でもなんか本当に聖人君主じゃないですか。色恋を一切、何ていうか排除してたというか。
深井:弟子はね、みんな女遊びしまくってましたけど。
樋口:だってモテないわけないはずなんすよ。
深井:いやモテないんじゃない?
樋口:どれだけ不細工やったんすか。
深井:あんまそもそも女性と接点無い。会ってないんで、あんまり。
樋口:そうか。へぇ〜でもなんですかね、逆に好きになりますね。
深井:そうなんですよ。
樋口:松陰のことは。
ヤンヤン:もう童貞達に勇気を与えるような存在でもあるんですよね。
深井:最高の童貞だよ、だから。
ヤンヤン:日本史上最強の童貞ですからね。
深井:ホントそう思う、童貞界の何々みたいな。
ヤンヤン:童貞界の神ですよ。
樋口:へぇ〜そっか。何か色々考えさせられるっすね。
ヤンヤン:本当に。
樋口:マジでこうなんていうんすかね、六角形のパラメータあるじゃないですか、何たらルク何たらルクみたいな。アレ書かせたらエグい形してますよね、多分。
深井:尖り過ぎてて。
樋口:尖ってるところと能力ないところが。本当にずっと聞いてると、いまの時代に松陰がいたら、要はだっていまの時代ってベンチャー企業がどんどん出てきて、行動力が大事って言われてて。そのなんていうんすかね、右に倣えじゃなくてちゃんと自分のやりたい事でぶつかっていくのが正しいとされているように、世の中どんどんなってるじゃないですか。この世に松陰降りたったら、いま物凄い事になってるなって。
深井:すごい。
ヤンヤン:松陰がだいぶキレると思うよね、僕たちに。世の中に対して。
深井:この時もキレてたからね。
ヤンヤン:松陰のもしこの時代に生きてたら、国民全員がベンチャーを創業しないといけないと。
深井:マジで言ってる、マジで言ってる。全員命かけないとダメって言っちゃってるから。
ヤンヤン:草莽崛起つって、国や政府に頼るんじゃなくて、国民一人一人がね。
深井:草莽クッキーさんみたいなやつですね。
樋口:よう草莽クッキー覚えてましたね。草莽クッキーさん、架空の人間。あーでもそうか
素晴らしいですね。話してるとホントに松陰から言われてるような気持ちになってくるっすね。ただやっぱり童貞っていうのがイメージが強すぎて。まあまあでも見事にお悩み解決という事でございました。松陰さんありがとうございました。
深井・ヤンヤン:ありがとうございます。
樋口:はい、という事でエンディングでございます。いやあ素晴らしいですね4回にわたって。
深井:ですね。
ヤンヤン:ですね。
樋口:松陰について話してきましたけども、ちょっとやっぱりこう面白いっすね。
深井:面白いですね、幸せだもん僕。松陰っていう人が先祖にいるみたいな。
樋口:そこまで言っちゃいます?
深井:直接こう自分の国の百何十年前の人にこんな凄い人がいるって、幸せな事ですよ。この人いなかったら、だって明治維新起こってないから絶対に。
樋口:でしょうね、話聞いてると。
深井:全然時代変わってるから。
ヤンヤン:西洋もそんな似たような人いない。
深井:なかなかいないですよ、世界史勉強してて。
ヤンヤン:イエス・キリストくらいしか。
深井:こんな人、ホントなかなかいないから。
樋口:へぇ〜。
深井:幸せな事だと思う。
樋口:何か凄いのが、無理矢理歴史の素晴らしさに結びつけるわけじゃないですけど、だってもうホントに死後何十年、百年以上経ってないか。
深井:経ってる経ってる、十分経ってます。
〇〇:経ってるその昔の人の言葉で、今でもこうやって僕の心が動かされてるっていう。これがやっぱり歴史を知るっていう一個の喜びっていう。
深井:そうですね。
ヤンヤン:正に人のね。
深井:上質な映画を観た後みたいな感じになりますよ。
樋口:やっぱり凄いのが人間の本質とか大切な事って歴史というか、時代が変わっても普遍的なもんがあるんですね。
深井:仰る通り。時代背景違うから、状況もちょっとずつ違うから。そこの違いと変わらないところっていうところを、どっちも学べるんすよね。
樋口:そうかそうか。
深井:人間ってこういう状況に置かれたらこうなるけど、ここ変わんないんだみたいな。
樋口:なるほどな。いやあちょっとこれ本当に、色んな国の色んな時代の色んな人の話を聞きたくなりました。
深井:是非。
ヤンヤン:是非。
樋口:という事で、これね今回第4回という事で吉田松陰の勉強をしてきましたけど、次回以降はまた違ったテーマでコテンのお二人に話を聞いていきたいなと思っております。という事でございまして、世界の歴史キュレーションプログラム、コテンラジオは毎週木曜日にお送りしております。という事でございまして、4回にわたり松陰についてお話いただいた
株式会社コテンのお二方、ありがとうございました。
深井:ありがとうございます。
ヤンヤン:ありがとうございます〜