【ポイント】
今回のテーマは、「ヤバ偉人列伝 #1」吉田松陰。
幕末の志士たちに影響を与えた吉田松陰は実は犯罪者だった?
当時では重罪だった脱藩を決意した衝撃の理由とは?
樋口:世界の歴史キュレーションプログラムコテンラジオ。パーソナリティの株式会社ブック代表樋口聖典です。
深井:株式会社コテンの深井龍之介です。
ヤンヤン:同じく株式会社コテンの楊睿之(ヤンヤン)です。
樋口:はい、宜しくお願いします。僕ヤンヤンさんと呼んでますけど、楊さんの事は。
ヤンヤン:ありがとうございます。
樋口:じゃあ宜しくお願いします。このラジオはですね、歴史を愛し歴史の面白さを知り過ぎてしまった深井さんこと龍之介さんを代表とする株式会社コテンの方々と、歴史に関しては全くの素人、もう歴史弱者と言っても良い私樋口聖典が、歴史上の人物や出来事を半笑いで学んでいく世界の歴史キュレーションプログラムです、と。まあ要するに、学校の授業ではなかなか学べないというか学校の授業ってこう結構堅いというか、先生が黒板で教えるみたいな学校の授業では教えてくれない、国内外の歴史の面白さみたいなものを学んでいこうっていうラジオなんですけども、今回はなんと記念すべき第1回という事でございまして、前回というかプレで1回やったんですよね。遊びというか。
ヤンヤン:楽しかったです。
樋口:第0回という事でそれがあまりに楽し過ぎて、大人達が本気で遊び始めてしまったっていう。
(笑)
樋口:そうなんすよ。だから僕はホント偉そうに伝えたいとか言ってますけど、ぶっちゃけ僕が楽しみたいだけでやってるっていう。
ヤンヤン:いや〜、もうありがとうございます。
樋口:という事なんですけども、実際さっき僕言いましたけども僕自身、正直歴史が大の苦手だったというか暗記ばっかりなイメージなんすね。その辺ってお二人はどう。
深井: 僕らもね、中高生の時は別に好きじゃなかった。
ヤンヤン:好きじゃなかった。
樋口:そうなんすか。
深井:だって面白くなかいっすからね。
ヤンヤン:世界史も授業で選択しなかったし。
樋口:マジっすか。
ヤンヤン:歴史と言ったら当時はね、もう受験を通すための暗記モノっていうイメージしか無くて、全然好きじゃなかったですよ。
樋口:マジっすか⁉︎
深井:年代覚えてね。
ヤンヤン:そうそうそう。
深井:全然面白くない。
ヤンヤン:全然面白くなかった。
樋口:それ、どっかで好きになっていったきっかけみたいなん、あるんすか?
ヤンヤン:僕の場合だと結構特殊で、大学の時に歴史が嫌いなまんま大学に入って、ある時学校の、とある所属してた活動の団体からですね、団体の先輩からある集会に誘われたんですね。
樋口:団体、もう怪しい匂いしかしないっすよね。
(笑)
ヤンヤン:僕何も知らずについていったら、それがなんと結構保守っていうか右寄りな団体のセミナーがあって、色んな人が前に出て歴史の話をするんですよ。面白かったんですよね。
樋口:へ〜。
ヤンヤン:あとで考えたら、彼らが話してたのは暗記の歴史じゃ無くて、その人のドラマやったんですよ。
樋口:いま良い事言いましたね。
ヤンヤン:面白かったですね、内容はちょっとアレでしたけど。
深井:面白かったですか。
樋口:今めちゃくちゃ良いキーワードが出たと思うんすけど、結局歴史って物事の暗記で
ただただ客観的に捉えるだけじゃ無くて、それって人が動かしててそこにドラマがあって、
ストーリーがあるっていう事っすよね?
ヤンヤン:うんうんうん。
樋口:なるほど、それでちょっと興味が湧きました。
ヤンヤン:それから歴史を勉強し始めました。歴史って暗記モノだと思えば全然気が進まないですけど、人のドラマだと思えばなんか面白い。
深井:なんかシーズン1、シーズン2みたいな。
樋口:なるほど(笑)
深井:ほんとそんな感じです。全部繋がってるから。
樋口:よく考えたら、大河ドラマとかも歴史をドラマにして面白おかしくやってるってことなんで、そう言ったものと思えばだいぶスッと入りやすくはなりますよね。早速最初のコーナー行ってみましょうか。
深井・ヤンヤン:はい。
樋口:「ヤバ偉人列伝」さあさあ初めてのコーナーなんですけども、「ヤバ偉人列伝」ということでこのコーナーはですね、歴史に名を刻んできたあなたの偉人たち、さぞかし立派な人物なのだろうと思ったら大間違い。偉人なのにヤバイ、むしろ偉人だからヤバイ、そんなヤバイ偉人通称「ヤバ偉人」を紹介するコーナーとなっております。いきなりヤバイコーナーが。
深井:ヤバイって何回も言ってる。
(笑)
樋口:ほんとにヤバイのは僕知ってますけど、僕の目の前に座ってるこの二人が一番ヤバイということなんですけども、そんなヤバイお二人から紹介していただくヤバ偉人。龍之介さん、記念すべき第一回のヤバ偉人はどなたでしょう?
深井:ヤバ偉人、1回目は吉田松陰です。
樋口:吉田松陰ですよ。
ヤンヤン:みんなが知っている。
樋口:名前は知っています、正直。僕幕末だけは好きだったんで、なんとなくは知ってるんですけど僕のイメージですよ、まず。簡単に言うと、先生をやっててめちゃくちゃ立派で素晴らしい人物みたいな、日本を変えた人物ってイメージなんですけど、ヤバイっていう要素があんまり分かんないですね。
深井:実際素晴らしい人なんですけど、当時の時代背景みたいなのを簡単に説明すると、当時はあのアヘン戦争が清で、今の中国ですね、清であって西洋の列強に中国がボロボロにボコボコにされて、香港とか取られたりとかしてっていう情報が、ちょっとずつ実は日本に入ってきてたんですよね。鎖国してた日本も、自分が尊敬してた中国がボコボコにされたぞみたいなすごい危機感がある中で、ついに黒船が本当に来ちゃって、マジで自分たちも侵略されちゃうのかみたいな。そういうような、なんかエイリアンとかゴジラ来たみたいなくらいの。
樋口:そうですよね。
深井:危機感の中で、吉田松陰っていう人がバァーって出てきて、この人今の山口の萩の
生まれでですね、下級武士の家格も高くないところ。
樋口:偉くないと。
深井:そこの吉田松陰が、たった1年半くらいかな?塾を開くんですよ、松下村塾っていう。
樋口:松下村塾って1年半なんですね。
深井:すげえ短い。
樋口:へぇ〜。
深井:1年から2年くらいの間、たったそれだけの間に周りの村の子ども、萩の村の子どもを集めて教えてたら、その人たちの中から総理大臣が2人。
樋口:へぇ〜。
深井:大臣もね、確か4、5人くらい。
樋口:えぇ〜。
深井:そこから出てくるんですよ。
樋口:萩から出るん。
深井:萩から出るんです、その人たちが。日本を変えていく、その後の日露戦争とかその人たちが主導で変えていくっていう奇跡が起こるんですけど、明治維新自体がすごい奇跡ですよね。すごい素晴らしい人なんだけど。
樋口:そうですね。
深井:めちゃくちゃイカれてるんですよ。
樋口:それだけ聞いたらただただ立派な人としか、僕イメージが沸かないですけど。ということで、まず第1のヤバポイントというものはなんでしょうか?どうぞ。
深井:吉田松陰は『暴走っぷりがヤバイ!』
樋口:暴走っぷりがヤバイ。
深井:暴走っぷりが。
樋口:暴走しちゃうんすか!?松陰。
深井:めちゃくちゃ暴走しますよ。
樋口:どういうことですか?
深井:とりあえずね、何回も逮捕されてる。
(笑)
樋口:犯罪者なんですか?
深井・ヤンヤン:犯罪者です。
深井:逮捕されて、自宅蟄居中に開いてるのが松下村塾なんです。
樋口:えー!
深井:犯罪者の時に開いてるのが。
樋口:そうなんですね。
ヤンヤン:だから前科持ちの先生が、生徒達に教えてるんですよね。
樋口:へぇー。
ヤンヤン:ヤンキー先生が教える感じ。
深井:だからヤバイエピソード、暴走してるエピソードっていっぱいあるんだけど、どうしようかな。ヤンヤンから言ってもらおうかな。
ヤンヤン:暴走エピソード色々ほんと色々あって、一番僕らの中でもう一番でかい暴走のエピソードっていうのは、当時の老中と言って今の首相?大臣?みたいな結構偉い幕府の役職の人を暗殺しようという風に言い始めて、生徒達にお前らも一緒に暗殺しに行くぞ!という風に焚き付けしようとして、生徒達からドン引きされるという。
樋口:要は今で言うと、安倍やるぞ!っていう。
(笑)
深井:個人名出したらヤバイっすよ。
樋口:今で言うと、ですよ。
深井:今で言うと、でもそういう。
樋口:そう言うことですよ。
ヤンヤン:ふつうにテロなんですよね。しかもこう先生として、今からちょっと首相をぶっ殺しに行くんでという風に言うだけじゃなくって、当時彼がいた萩って長州藩だったわけですから、長州藩に普通にテロ起こすんで武器くださいと、普通に言いに行く。
樋口:県庁に言いに行くわけですね。
ヤンヤン:県庁に言いに行く。ちょっと武器くれと。それで長州藩もビビると。
樋口:へぇ〜、加担したことになりますからね。
ヤンヤン:そうそうそう、死罪ですよ。
深井:みんなドン引きしちゃうんですよ。止められる全員から。
樋口:あぶねー。
ヤンヤン:止められるよね。
深井:このヤバさどうやったら伝わるかな。弟子に高杉晋作って人がいて。
樋口:知ってますよ。
深井:ほんとに尖った人なんですよ。ロックンロールもパンクもどっちもできるみたいな、すっごい尖った人からめっちゃ止められてるのが面白いんだけど、この面白さはどうやって伝えれば。
(笑)
樋口:なるほどっすね〜。当時でもヤバイとされてる人もヤバイと思うくらい、ヤバかったってことですもんね。
ヤンヤン:だってその師匠が暴走しようと生徒達が知って、手紙を送るんだよね。師匠マジ落ち着いてくださいと。その手紙が普通の手紙じゃなくて、血判状っつって血糊を手紙につけて。生徒一同です、マジで先生落ち着いてくださいっていう風に送る。
樋口:それで落ち着くような方やったんですか?
深井・ヤンヤン:全然。
樋口:やっぱり(笑)
ヤンヤン:逆ギレした。
樋口:へぇ〜。じゃまずヤバポイント一個目でいうと、ということはテロを計画するという。
深井:なんかあの止めらんないんですよ、この人は。
樋口:なるほど。
深井:吉田松陰はやりたいこととかやるべきだと思ったことを、ストップさせることが出来ないから。だからこの時も、少なくとも今じゃないよって全員が止めてるんです。
樋口:ヘェ〜。
深井:絶対今じゃない。いま決起しても、絶対吉田松陰が考えてること達成できないよ。みんなに止められてるけど、時期とか考えないから。
(笑)
深井:いつが一番いいとかじゃねえだろ、みたいな話ですよね。
ヤンヤン:お前らは自分たちの成功だけ考えてるんだろ。おれは自分の誠を貫くぜっていう風に言う人、逆ギレして。
樋口:ヤバイのも、そこまで行くとカッコイイですね。
深井:なんで合理的に判断してるの、お前らみたいな。
ヤンヤン:そうそうそう。
深井:ことを言うんですよ。
樋口:へぇ〜、なるほど。
深井:そんな感じかな。
樋口:いいですね、片鱗見えますねすでに。
(笑)
樋口:ヤバポイント、ちなみにまだまだあるんですか?ヤバポイントは。
ヤンヤン:まだまだあります。
樋口:じゃあちょっともう一個くらい、いっちゃっていいでしょうか。
ヤンヤン:はい。
樋口:じゃあヤバポイント。えーと暴走ですか?
深井:暴走。
ヤンヤン:暴走は脱藩だな。
樋口:脱藩!?脱藩
深井:脱藩てね、吉田松陰、結論から言っちゃうと脱藩したことがあって。最初の犯罪なんですけどね、それが。
樋口:脱藩て、確か結構。
深井:すごい、不法出国です。
樋口:ですよね、当時からすると。
深井:当時、下手したら死罪みたいな罪なんですけど。吉田松陰は何歳で脱藩?すごい若い時に。
ヤンヤン:22歳か23歳くらい。
深井:いきなり脱藩しちゃうんですよ。で脱藩して、それまで兵学教授みたいな役職もらってたんですけど、侍として。いい感じのもらってたんだけど、それ失って無禄になっちゃうんですよね。無給になっちゃうんですけど、その脱藩した理由がすごいんよね。
ヤンヤン:理由がすごいね。
樋口:なんすか?
深井:ヤンヤン。
ヤンヤン:理由が、脱藩するくらいだったらすごい大きな理由だという風に思われるかもしれないんですけど、ただ単に友だちとの約束が間に合わなかったから。
樋口:どういうことですか!?どういうことですか?
深井:東北かなんかで待ち合わせしてたんですよ。
ヤンヤン:旅行行こうぜみたいな。
樋口:旅行行こうぜ!?
深井:事前にすごい手続きしないとけないんですよ、藩を離れる時って。
ヤンヤン:パスポート申請と同じように。
深井:理由もすごいちゃんと説明しないといけないしみたいな。確か申請してたんだけど間に合わなくて。
ヤンヤン:出発日まで。
深井:間に合わなかったんですよ。通行手形出なかったんですよ。パスポートが。そしたら
吉田松陰が、男と男の約束をマジで破るくらいだったら死ぬみたいなって。
(笑)
深井:それで脱藩して、最悪家族に迷惑かけるけど脱藩するって言って脱藩して、待ち合わせ場所に行くっていう。
樋口:いや危ねえ。それが貫いた誠やったんですか、松陰の(笑)
ヤンヤン:今で言うと、パスポートなしで友達との約束を守るために海外渡航するようなもんだから。
樋口:危ねえ〜。
深井:出国審査を全部スルーしてね。
樋口:いやそりゃだってもう揉めますよね。あれ松陰は?松陰は?ってなるわけですよね。
ヤンヤン:だいぶ長州藩が焦って。で後で知ったら友達との約束を守るために脱藩したっつってだいぶ呆れ返ったようで。馬鹿じゃないの?みたいな。
(笑)
樋口:いや〜ヤバイっすね。吉田松陰のヤバさがかなりだいぶ伝わってきた、ということでございますけども、残念ながらそろそろ時間の方が。
ヤンヤン:マジっすか、そんな早かったですか。
樋口:そうなんですよ、結構いまですね、10分くらい喋ってますよ。
深井:早いね。
樋口:まだまだヤバポイントね、あるかと思いますけども。2つ目以降のヤバポイントっていうのは次回以降にご紹介いただきたいなと思っております。はい、ということでございましてエンディングでございます〜。どうでしたかね?第1回目。
ヤンヤン:まだ全然喋りたらないですね。
深井:足らないですね。
樋口:二人の圧が凄すぎて、あれも喋りたいこれも喋りたいって。
深井:そうね、吉田松陰のヤバさをどう伝えるって、結構。
樋口:すでに僕は伝わってると思うんですけど、でもまだまだあるということで、次回以降まだまだ吉田松陰についてお話が聞きたいと思ってるので、よろしくお願いします。ということでございまして、とりあえずコテンのお二人今日はありがとうございました。
深井:ヤンヤン:ありがとうございました。
コテンラジオでした。それでは次回、バイバーイ。