#52 実験と挑戦 プロデューサー・研究者 若新雄純さんが企むこれまで&これから(前編)

【今回の内容】
今回のゲスト、若新雄純さんの紹介/知的好奇心で実験してみたい!/お金を攻略するということ/志村けんを禁止された子ども時代/大人が教育するのはダメ!JK課の始まり/JK「町おこし興味ないし」→採用!の理由とは/『法律を守るなら校則破ってもよし』!?/打ち解けていく職員と高校生/コミュニケーションで変わっていく大人と子ども/目的がなくてもいい!おしゃべりの重要さ/絶対ではなく相対化していく価値観/あいまいなままでもいいのでは/次回NEET株式会社へ

楊:はい、ええ、それではコテンラジオ番外編を始めたいと思います。

樋口:よろしくお願いします。

深井:お願いします。

樋口:ということで今日の番外編はゲストをお招きして色々とお話を聞いていきたいと思います。ということで、さっそくご紹介しましょう。株式会社NEWYOUTH代表取締役であり、慶應大学特任准教授などなどやられております若新雄純さんでございます。よろしくお願いします。

若新:きました。田川。直接田川で、いいかねパレットですよ、ここ。

樋口:今日、東京の方から。

若新:本当、ほぼさっきですよね。

樋口:いやあ、わざわざこれを録るために。

若新:仕事で偶然新しい街にいくとか最高じゃないですか。

樋口:最高。

若新:いきましょう、行きたいってのですぐにこの予定組んで。

樋口:嬉しい。本当ありがとうございます。こんな日本の秘境田川でやってますけど。まず肩書きをどうするかって話で定まらないということで。

若新:そうですね。

樋口:こうやって紹介させてもらったんですけど。まず簡単にプロフィールを僕の方から紹介させてもらいます。一応ネットでこう書かれてたってやつをそのまま読みます。人と組織のコミュニケーションを扱う研究者、プロデューサー、全員がニートで取締役のNEET株式会社を2013年11月に設立した他、女子高生(JK)が街つくりに関わる公共事業鯖江市役所JK課であったり、あと週休4日で月収15万円のゆるい就職などの実験的なプロジェクトを多数企画実践する。ていうね。あと、近著に創造的脱力という本を書かれてる。本当いろいろやられてるんですね。

若新:ざっくりいうと実験するのが好きだったので、そもそもいろんなところで言ってますけど思春期でビジュアル系ロックにハマってそういう悶々とした感覚とかを色々ぶつけたりとか、試したりとかするのが好きな性格だったので。とにかく生産性を上げるとか問題解決をするという仕事よりも疑ってみたりとか新しい可能性を探してみるというのが好きで。そういう仕事っていきなり始めようとしても難しかったので大学の研究者を続けてコミュニケーションの研究を一応してることになってる。その研究をベースというか生かしながらいろんな人が集まって活動したりとか組織を作るときに起きるようなことだったりとか。最近だと地域社会とかコミュニティ、学校、学校の教室みたいな場所とか、そういうものについてもっといろんな新しい可能性ないかな、みたいなことを色々試してる。

樋口:それが今大学で教えられてるようなことになる。

若新:大学も兼業の一つではある。大学では人が集まって何か新しいものを作り出す時、よく創造クリエイトという。それがどういうふうに成り立ってるかみたいなのをシステム論的に考えるという授業を一回やってて、創造システム理論というのを慶応のSSCに教えてるんですけど。あとはもう一つは人が集まったときお互い印象を持つと思う。この印象というのがどう作られていくかとみたいなのをやるインプレッションマネジメントという授業をやり、あとはコミュニケーションのいろんな実験をしていく上でいろんな企業にスポンサーになってもらって産学連携のラボを運営してるんですけど。ゆるいコミュニケーションラボというのがSSCにあって。

樋口:ゆるいってのがいいですね。

若新:ラボ作ってそこでいろんな企業と一緒に研究したり。

樋口:これだけ聞いても色々ありすぎて。

深井:だって、僕若新さんを一番最初に認識したのはテレビで見ました。

若新:ありがとうございます。運良くいろんな実験をしてたんでいろんな日本中でいろんなフィールドワークやってきて、それこそたくさんのニートと関わったり、街つくりで女子高生と何かやったりとか。に始まりビジネスもたくさんやってきたし、田舎のことにも詳しいし、ってことで。他に政治に詳しいとかITに詳しい人はいろいろ居たと思うんですけど、僕みたいなタイプ少なかったぽくて運良くコメンテーターみたいな仕事も、今はたくさんやらせてもらってる。そういうのもしたりもしてる。

樋口:なるほど。

深井:JK課とかNEET株式会社もその時ニュースになってました。覚えてます。

若新:変な話ですけど、みんな20代後半から30くらいにかけて会社をでかくしたりとかそれなりに仕事を成功していく人がいる。社会的な大きな実績を上げるというのは結構大変だと思うんです。成果出すって難しい。僕は成果出す事よりもそんな実験ありなのか、みたいな驚きとか戸惑いの方が面白いなと思ってる。それはロックに影響をされてるんです。

樋口:そうなんですね。元々ロック少年だったんですね。

若新:そうなんです。

深井:さきほど実家の蔵がドラムスタジオになってるやつ見せていただきました。

若新:土壁の蔵が。先祖代々受け継いでる蔵を改装してツーバスのドラムセット。

樋口:僕もばあちゃん家の実家にスタジオ作ったりしてた。あと、友達の家の車庫に車出してもらってドラムセット置いてやったりとか。

若新:一緒じゃないですか。

樋口:しかもお会いした時に金髪でメガネだし、若新さん。

深井:二人ともね。二人とも金髪でメガネ。

楊:服、黒だし。

樋口:聞いたらLUNA SEAやX JAPANに影響を受けてたということで。

深井:めちゃくちゃ近い。

樋口:しかも廃校利活用してる。

若新:そうです。福井出身なんですけど、地元の福井でまさに同じような山奥の使われなくなった校舎とかで、今ドローンの教習所やったりダイエットするためのジムやったりして。ドローンのスクールはかなりうまく行って、先日日本一大きな協会から日本一のスクールということで表彰してもらった。

樋口:ドローンスクールということで。

若新:そうなんですよ。

樋口:すごい。それ、なんでそんなに人きたんですか。

若新:むしろそうやって校舎を安く使わせてもらったりとか、地元のちょっと流行ってないホテルさんと組んだりして自分たちで校舎作らずに地元にあるものをうまく組み合わせて合宿できるようにした。そしたらコスト相当下げれたんで他のところよりだいぶ安かったんです。それで県外からたくさん受講生きてくれて、これうまくいくぞ。そんな時に、そうなってくると田舎の山奥なのに儲けてるってみんな驚く。もちろん儲けてるっていってもたいしたことないですよ。だけど都会で企業の規模とか競ったってきりがないですけど。田舎のこんなど田舎なのに廃校使ってあいつ稼いでるらしいといったらみんなびびるかなと思ってちょっと力いれて頑張った。そしたら日本一になった。

樋口:すごい。ここも一緒で僕もまさにそれをやろうと思ってちょっと違うのが成功してる側としてない側、まだ。

若新:がめつい。

樋口:だって、それでやるっていっても本当に人がこないと成り立たないから、それをちゃんと推進させて結果出すってところが普通はできなかったりする。それって何でご自身でできたと思います。

若新:でも、コテンさんの世界観につながるかどうかわからないですけど、お金も家がそんなに貧しくはなかったんで。そのお金に対するハングリー精神はなかった。お金というものも社会のシステムの一つじゃないですか。攻略したいというのがあった。人間が作った物じゃないですか、あくまで。

樋口:だから金持ちになりたい、稼ぎたいじゃなくて、お金の世界をハックしたい。

若新:そうですね。ハックまではいけなくてもお金のことある程度使いこなせたぞくらいにはなりたいかなと思ってるので。実はそこまでお金がないとだめとかは思ってないんですけど、一通り経験はしてる。株買ったり、それこそ何千万という単位で株買ったりとかもあるし、何億という単位で投資信託を出してみたり、マンションも資産価値が良さそうなマンションを買ってみたり。やっぱやってみないとわからないこともある。小心者だからこれなら固いかなということをやりながら、いくら稼いだとかじゃなくて、あ、こういう仕組みになってるのかというのを発見できるのがめちゃめちゃ嬉しくて。

深井:知的好奇心でね。

若新:そうですね。

樋口:なるほど。いやあ、結構本当にお金持ってる人ほどそういう感覚でお金と付き合ってる人が多い印象があります。稼ぎたいとかいい生活したいとかいうよりも実験したいとか。

若新:もちろん日本の社会っていくらくらいお金を稼いでかがわかりやすい指標だから一応認めてもらうときに簡単じゃないですか。だからそれはそこそこはお金が嫌いではないんですけど、お金が全てというよりもお金を攻略できたら人生は少し楽になるだろうな。

樋口:自由になります。やりたいことができるようになる。

若新:という感覚で付き合ってきたって感じで。仕組みとして、全ては人間が作った文化というか、として見たい。

樋口:結構研究者志向が強いなと思いました。

若新:日本の教育には相当葛藤してきている。福井県の出身で、福井って教育に熱心な県で有名なんで。ただ熱心といってもちょう高学歴の人を生み出してるんじゃなくて、手厚くて底上げ、ただひたすら宿題をやりまくって詰め込みの反復で日本一になる。ある意味残念な響きなんですけど。一応その詰め込み反復系で秋田といつも一位二位を争ってます。

楊:まあ、昔ながらの評価軸。

若新:雪国だし大きな町じゃないからそういう手厚い勉強をちゃんとやって落ちこぼれをつくらない。しかも両親が学校の先生だったんでだからぎちぎちだったんです。9時以降は寝なきゃいけないとか、テレビゲームだめ、漫画ダメ。一番厳しかったのは志村けんが禁止されてた。

深井:何に抵触したんだろうな、志村けん。

若新:志村けんの番組見せてもらえなくて、ゲーム買ってもらえなくててなったときに中学生でバンドにハマって。ただ幸い親は学校の先生だったから子供が思春期になって爆発した時は多分押し付けすぎちゃいけないということを。頑張って勉強してた、学校の先生だったから。親もうわあ息子が思春期になっちゃったて感じだったんですけど。親も思春期になった以上はこれをがんじがらめにすると子供がおかしくなる。

樋口:もっとやばくなる。

若新:わかってて、そこで一応楽器を買ったりとか遊んだりということは許してはもらえて、一気にそっちの方向に。

樋口:なるほどですね。

若新:ものすごい窮屈な教育を受けて、一気にばんと。

深井:反動が。

樋口:その辺の経験を活かしてやられたのがJK課。

若新:するどい指摘なんですけど。鯖江市役所のJK課、女子高生町つくりプロジェクト。僕の中で一番は教育というか人が成長するというものごとのあり方を新しくしたかったというのがあって。今まで多くの町つくりプロジェクトって高校生が大人に学びにいく。市役所のインターンとか職場体験の商店街活性化しましょうというプロジェクトあっても大人が先生になってた。

樋口:だから大人がワークショップを開いてアイデアを出してもらって審査をして教えるという感じですよね。

若新:JK課では最初の説明する時の資料から大人が教育するというのを禁止するという資料を作って。すげえ賛否両論あった。じゃああんた何しにきたんだ。あんた教育しないと言っときながらその場だけ作ってマスコミだけ呼んで、話題だけ作って行き当たりばったりでやるのかって批判してくるわけです。

樋口:そう捉えられるか。

若新:田舎、福井だとそうです。

樋口:教育しないことが責任放棄だと。このJK課の話リスナーの人知らない方もいると思うので。一応どういうプロジェクトなのかって説明いいですか。

若新:逆に結果からいうと、結果的には国から大臣表彰してもらったりとか、国連で注目されて市長が国連にプレゼンにいくとか。それくらい注目された町つくりの一つの成功事例として扱われてるんですけど、やったことは地元の特に町つくりとかに興味なさそうなそのへんにいる感じのだるそうにしてる校則とかもちゃんと守ってなさそうなJKを。

樋口:女子高生ですね。

若新:集めてきて、市役所の大人とか町のおじさんやおばさんとかとコラボレーションして何かやるというプロジェクト。その時に僕がチャレンジしたのは何をやるかは決めなかった。新しい何かという言葉をよく使ってた。何が作られるかという結果よりもみんなで試行錯誤して発見するプロセスの方が大事だと僕は考えてたんで、大人が教育するということをやめて高校生たちが自分たちでこれなら面白いはとなるような場所ってどうやったらできるかってのを実験した。

樋口:立ち上がりから違う。だいたい普通高校生と何かやろうとなったら、まず町づくりのここのエリアのこのイベントをやるって集めますもんね。

若新:目的がある。

樋口:そうそう。ここがまず全然違いますよね、普通の町つくり系と。

若新:そうです。

樋口:で、実際集まったんですか。

若新:普通のJKを集めたかったんで、学校の先生とかに推薦もらうとそうならないじゃないですか。だからまず福井に久しぶりに帰ってそこで出会った大学生の一人がJKと付き合ってるっていうんで、あいつけしからん。ちょっと呼んでこいといって。お前彼女JKらしいじゃなか。そうなんですけど、っていって。お前の彼女に手伝ってもらいたいから市役所に呼んでくれるとたのんだら、おれの彼女はそういうタイプじゃないんです。町つくりしたいとか市役所で活動したいとかじゃくて、高校卒業した後も美容師の専門学校にいって美容師になるって言ってるし、そういう系じゃないんでって言われて、だからいいんだよ。そういうやつがいいんだよって、連絡してみますって。連絡してもらったらLINEで帰ってきて、彼氏に、え、私なんかそういうの無理って。こいつだ、お前の彼女が必要だっていって。その子呼んでもらって友達になって、そこから、その子に教えてもらった感じ。その子にどう告知すれば高校生がくるか。これもいろんな日本全国市役所から相談されるんです。若者どうやったら集めたらいいですか。まず最初に一人仲間作ってその子に聞いた方がいいですよ。

楊:一番自分がそれに向かないという女子高生をターゲットにしてそこからちゃんと彼女らの文脈を発見していく。確かにやる大人聞いたことない。

深井:バカにしてるもんね、大人って子供のことを。

若新:そうそう、大人目線でどうしたら動くかって、そんなのぼくらにわかるわけないし。彼女たちのほうが繊細だし進んでる、いろんな意味で、時代も違うし。だから彼女たちにどうすればこういうのに興味持ってもらえるか教えてもらおうってなって。ツイートの仕方とかツイートするときの文章の書き方、そんなこと書いてもわかんないですって言われながら。わかったっていって、教えてもらってどんどん広げてったって感じです。

樋口:むしろこれ教育受けてる側ですよね、それ、むしろ大人が。

若新:もう一つはJK課を始めた時に大人も一緒に学ぶっていうか。むしろ大人が変わっていけるかどうかがこのプロジェクトのキーワードだみたいなのを市長に一緒に発信してもらって。まさに町だけじゃなくて学びのあり方も模索していく。

樋口:で、告知をすると結構集まったんですか。

若新:それはね、意外とだから最初に十五人くらい。うわってきて。きたんですけど、次話題になりすぎて地元の県立高校の一部が怪しすぎるからプロジェクトが。参加、市役所のプロジェクトなのに禁止した県立高校が出たんです。

樋口:応募してきた女子高生を、だめ。

若新:高校側が行っちゃだめだって。

樋口:はあ。

若新:それはだって、だから計画がない、何するか決まってない。こういう事業に参加するボランティアとかだったらいいと思うけど、何かやる。しかも連日新聞とかテレビきて、全国メディアとかで報じられるくらい話題になってたんで。学校が責任とれないし禁止してきた高校があった。それはロック少年としてはやる気しか出ない。

樋口:ちなみにその時は金髪でした。

若新:ずっと一緒です。僕は。

樋口:それは高校から許可出にくい。

若新:僕はそういうのも。あ、もう一つは高校が許可してくれなかった一番の理由は僕が最初高校生集めた説明会の時にルールは一個しかない。それは法律と条例を守ることだとした。逆にいうと校則は破っていいというルールで募集した。学校じゃないから。校則は守らなくていいいよ。別に髪の毛を染めてきてもいいしスカート短くてもいいし、どんな格好で来てもいいし、カラコンしててもいいし、スマホいじりながら参加してもいいし、お菓子食いながらでもOK。ただ法律と条例は守らないと市のプロジェクトだから。何が言いたかったかというと法や条例を守るのは当然だけど、それ以外は大人として尊重するというか、対等だよ。校則守っとけとかそんなケチなこといわないとした。その僕の当時の配った説明資料とかだれか学校の先生が見たんでしょうね。校則破ってよしって書いてある。

樋口:なんてこというんだ。破ってよしと書いてある。

若新:もうちょっと厳密にいうと2か条で、後で資料見せますね。法律と条例は守る。ただし校則は破ってOK、2か条目があってエロは禁止と書いてある。その説明資料。

深井:確かに禁止されそう。

若新:市役所のプロジェクトだったから何やってもいいっていってもエロコンテンツはまずいから。JKプロジェクトをエロなコンテンツだと思われないようにはしてね。っていう君らがそういうつもりがなくても勝手にそう見る人がいるから。でも校則は破ってよし書いてある。

樋口:明記しちゃった。

若新:それでダメっていう先生が現れて。きっとそうでしょうね。でもその後ロック魂に火がついて、そういうことじゃない。そうやって彼女たちを学校とか大人が管理してるっていう世界から解き放つことでやる気がでるわけだし。本当の意味で活動が広がっていくと思ってたんで。

樋口:すげえ。それで結局チームは何人くらいの。

若新:一番多いときは50人とかいた。これ、6年7年続いてるプロジェクトなんで。ただ今は市長も変わったし僕は役割は完全に終えて、僕はもう引退してるんですけど。本当に立ち上げから6年間くらい僕がプロデュースした。

深井:今でも続いてる。

若新:続いてます。一応市の名物プロジェクトというかかなり有名なプロジェクト。一時期日本全国からひっきりなしに議会視察とかがくるくらい話題になったんで。

樋口:明らかにこだわってると思うけど、女子高生課じゃなくてJK課っていうネーミングも。

若新:それはそう。それはもうJK課じゃなかったらだめ。目線をどこに置くかということなんで。彼女たちが自分たちにとってフレンドリーな名前に絶対しないといけない。

樋口:だからこれ女子高生課にしてたら全然来る人が変わってた。

若新:同じ議論があって。女子高生課だったらいかなかったって子いますよね。だって、それはそうじゃないですか。

樋口:ですよね。だって市役所JK課。市役所の後にJKってこないですからね。この組み合わせないですからね。

若新:LUNA SEAの曲も曲名ほとんど英語じゃないですか。

樋口:そうか。

楊:曲名だったんですね。

若新:曲名ほとんど英語。

樋口:全部英語なんですね。

若新:全部英語です、曲名。確か1-2曲しか日本語のタイトルの曲ないので。そうです。Xも紅だけですからね、日本なの。あと全部英語なんで。わかんないですけど。そういう名前は大事です。

樋口:実際どういうことが生まれたんですか、プロジェクトとして。

若新:プロジェクトとしては、実は極端な言い方をすると大したことはやってなくて。例えば公園で広い公園を貸し切ってみんなでごっつい水鉄砲、おもちゃ屋で売ってる数千円するようなやつを買って来て子供達とガチで打ち合いするとか。そういうプロジェクトやったり、消防車を出動させてもらってはしご車の上から火の用心と叫ぶとか。ほとんど町を使った遊びなんです。なぜなら、20人30人女子高生集まってがちんこで活動したとしても本当の意味で町の何かを解決するようなことができるかといったら、そんなんで町のサービス改善されてたらよっぽどそもそも市役所がサボってたことになる。素人の女子高生にある意味実利のところやってもらっても意味がない。そうじゃないですか。だけど彼女たちが取り組む姿勢をみてみんなが新しいことに気づくというかこういう場の作り方があるんだとか。こうするといままで断裂してた世代間交流ができるんだ、とか。こうやると今まで考えられなかったコラボレーションが起きやすくなるんだって。雰囲気というか文化を作りたかった。

樋口:これは相当影響されそうですね、大人が。

若新:町は相当影響があったと思います。

深井:実際市役所の人結構変わったんですか。

若新:そうですね。それは実は詳しくはいろんな本とかインタビューに書いてるんですけど、一番好きなエピソードは担当の市の職員が最初敬語使えないやつは人間じゃないっていって。

樋口:まあまあ。

若新:挨拶、市役所に入って来て挨拶しない高校生は絶対認められない。おかしい、校則守らないってのはわかったけど、逆に言いますよ。ここは社会なんですよね。この社会で大人の社会で挨拶しないってどういうことなんですか。と言って来たんです。だけどそれを大人側から押し付けるとすぐに先生と子供って関係になるから。人間て挨拶したくなったらするじゃないですか。したくなるまで待ってくださいとお願いしたんです。そしたらその担当の職員が最初しぶしぶ耐えてくれたんですけど。そのおかげでだんだん仲良くなってって。ある時その女子高生がその職員のことをファーストネームで呼ぶようになったんです。

樋口:下の名前で。

若新:それがその職員にとって衝撃的だったらしくて。それをめちゃめちゃ僕に嬉しそうに報告して来た。若新さんがずっと言ってた仲間になるとか友達になるって話って私たちもいろいろ勉強してきたけど、仲間とか友達ってどういうことかは実感はできなかった。こういうことなんですね。

樋口:下の名前で気軽に呼ばれることだったんですね。

若新:そう。それが僕に下の名前で呼んできたことを嬉しそうに報告して来たんで、本人になんでファーストネームで呼んだのってきいたら、たいして、言われてみればなんでですかね、確かに友達とも友達になったら苗字じゃなくて下の名前で呼ぶって決めてるかもしれないです。て言ったんです。つまり友達だと思えたので下の名前で呼んだ。

樋口:これ、感動するな。

楊:対等だ。

深井:本当に友達だと思ったんだ。

若新:ただ僕にとって大事なのはそういうエピソードなんです。無理くりそのコテンさんの世界観につなげるわけじゃないけど、何が起きたかってことを考察してヒントが大事。別にそれが残念な結果だったりとか残念な歴史だったとしても学ぶことが多い。僕の役割ってJKが堅物だった職員のことをファーストネームで呼ぶようになって職員が変わったっていうエピソード、物語がすごい大事で。

樋口:研究者ですね。

若新:それによって別に町の人口が増えたわけでもなければ何かの生産性が上がったわけでもないんですけど、そういう数値化できない部分を語る、それが僕大事だと思ってて、それを僕が記事にしたりとか、講演で喋ったりとか本にしたりとかして、それが僕の役割でしたね。

樋口:なるほどね。いやあ、これは大人にも相当影響あると思いますし、本人たちの例えば行政とか政治とか町つくりに関する意識も相当変わったんじゃないですか。

若新:そうですね。直接的には一回も高校生に研修とかそういうことはやってないんですけど、結果として残った高校生が新しく団体を立ち上げたりとかしたんです。結果論ですけど。それはそれだけ体験が充実してたからだと思うので。

樋口:これ、俺これ。

深井:すごいね。

樋口:色々調べさせてもらって思ったのは、今政治にみんな興味を持とうとかあるじゃないですか。最初勉強させようとする、大人たちは。本を読んだりとか講演会に行ったりとか。でも、ゼロイチでいきなり何かさせて町の中で本当に何か自分のやった行動が効果が小さくてもいいから出てるとなると急に自分事になるなと思った。

若新:やっぱ体験しないといけない。その時にゆるいってのは大事で、失敗したら大変となると高校生も緊張するし、部活みたいになる。だから法律を犯さない限りはなにも失敗ではないとしたかった。だから計画も作らない。計画立てたら計画通りにいかないと失敗になるじゃないですか。全ては学びであり、法を犯さない限りは全部OKとして。

樋口:そうだ。成果を目指すと失敗という概念が生まれますもんね。

若新:そうですね。

樋口:だからゆるく試して失敗してもこれでなんか面白かったねとか学ぶことあったね。

若新:歴史もコテンさんもどっかで仰ってたと思うけど、やっぱり歴史の出来事だからもう著作権がなくなってたりとかその人のことを鋭く考察しても関係者が怒ってきたりしないからいじりやすいじゃないですか。信長くそだったんだよと言っても親族から電話かかってこないんで、あいつはすごいパワハラやろうだったとなっても電話かかってこないと思う。今のことじゃなくても残念だったエピソードだったとしても学ぶことがめちゃめちゃ多くて、しかもそのことは過ぎたことだから失敗も別に学びのネタとして扱える。だったらリアルで起こってることもリアルタイムで学びのネタにしたかった。だったら失敗をいちいち失敗として扱わない。タバコ吸っちゃったとか、酒飲んじゃったになると、それは社会的に許されないからそれだけはやらない。イベントに人が集まらなかったとかでもいいし、鯖江って眼鏡の産地で有名なんですけど、当然あんだけJK課が有名になったからいろんなコラボレーションの提案もくる。その中に眼鏡協会って大きな協会から今回しっかり予算組むからJK課すごい有名だからJK課と組んでJK課のオリジナルモデルの眼鏡作ってそれをビックサイトで行われる国際展示会に出そうという話になったんです。それだけ話題になってるし売れるんじゃないか、JKたち自由に眼鏡作って、眼鏡のサンプル作ってビックサイトの国際展示会出したんです。大人もこれだったらうまくいくかもと思ったんでしょうね。一本も売れなかった。

樋口:一本も。

若新:一本も売れなかったんです。

樋口:一本もですか。

若新:でも、JK課全体としてはそもそも眼鏡を、眼鏡フレームを開発して売りましょうって別に目標にはなってないので。どうなったかというと、いやあさすがにJKにデザインは無理だったか、一本も売れませんでした、と言って終わり。

樋口:そうかそうか。これ、本当の会社とかだったらなんで売り上げ立てられないんだって。

若新:なりますけどね。ただもしかすると、売れてた可能性もあると思うけど、それはうまくいかなかった。逆にめちゃめちゃ売れ筋の新しいケーキをケーキ屋さんと開発したりとかというのはあったし。ヒットしたものもあるんですけど。それはもうやってみないとわからない。それでJK課が来年度は眼鏡協会と組んで眼鏡のフレームを開発して、世界に売り出します。来年の活動も目標です、と言っちゃうと失敗になるじゃないですか。それをまあまあこんな言い方するとあれですけど、大人から依頼が来て、まあ作ってもいいけど。

樋口:ゆるいですね。

深井:まじで実験て感じですね。

樋口:実験だ。で、失敗を許せるというのが大人が覚悟するの大事ですよね。

若新:そうですね。

樋口:多分ですけど、大人が覚悟できなかったら失敗するって見えてたらめちゃくちゃ大人が介入する。

深井:確かに。これでもよくまじで市役所許容できてますね。

若新:そこは色々あるんですけど、一番が市長がそういうすごい人気市長で、引退されたんですけど、そういうチャレンジングなことやってもみんな許してくれるというようなセンスのいい市長だった。その市長ありきだったというのは一つと、もう一つは僕の仕事はこのJK課がどんな活動するか僕は活動一個一個はほとんど入ってなくて、それは現場でみんなやってたんですけど、周りに関わる大人たちの関わり方っていうか、つまり待つ姿勢だったりとか、あとそのちょっとした高校生の変化を見逃さないとか友達感覚になるみたいな、僕がそれをちゃんと丁寧に職員さんに伝える仕事でした。

樋口:そうかそうか。場づくりというところを徹底的にやったという、コミュニケーションの場作りですよね。

楊:それは結構受け入れられるまでに、ちょっと時間はかかった。

若新:そうですね。だいたいどの町でも依頼いただくと、まず3ヶ月から半年くらいは何も生まれないかもしれないということを覚悟した方がいい。でも、だからといって大人が先導しないというか一緒に何か高校生たちのスイッチが入るまで待ちましょうというのは。

樋口:まず、僕なんか女子高生たちの話を聞くというのが難しい気がしますね。大人が。バイアスなくというか、本当に向こうの立場になって聞くというところがめちゃくちゃ難しい気がします。

深井:難しいですよね。

若新:今僕が新しく打ち出してるのがおしゃべりというのが大事だと思っていて。お喋り論みたいなのをすごく提唱してるんですけど。目的を持ってコミュニケーションしようとするから職員も、引き出さなきゃとか、アイデア出さなきゃとか。

樋口:雑談。

若新:そうです。とにかくお喋りする。その60分会議やって、もし60分の会議で何も決まらなかったらお菓子が美味しかったという結論にしてください。お菓子を用意して60分の会議何も決まらなかった、今日はお菓子が美味しかったねって。

樋口:本当ですよ。部長、今日の成果です。お菓子が美味しかった、議事録見て。なんじゃこりゃ。

楊:でもそれを許せる環境が、場作りが大事だってこと。

若新:そうすると高校生たちが安心してそこに来てくれるし、そのうちいいアイデアを言うような日もあるし、意気投合する瞬間もある。お喋りはそれが大事で、お喋りするんですって。

樋口:だから話した時間とか同じ場所にいた時間というのが人間て大事ってこと。

若新:そうです。大人たちだって新入社員とか歓迎飲み会やったりお泊まり旅行に行ったりする。大人だってそういう時間がないと心許せないのに、女子高生と市役所職員でミーティングでアイスブレイク15分で仲良くなるわけないじゃないですか。

樋口:そうですよね。いやあ、でもそういう感覚で会話を捉えてない人の方が多いと思います。会話は何かを決めて推進させるためのツールとして捉える。

深井:仕事だとそうですよね。

若新:まさにその辺りの話を佐渡島さんに監修してもらって本作ってる。その辺の本を新しいの書いてる。喋りの本を書いてるんですけど。一見目的がないような、でも人間としての関わりが発展していくような。

樋口:おれ、どっかで見たんですけど、猿とかって毛づくろいする。あれが猿通しのコミュニケーションの方法になってる。それやっぱり毛づくろいをしあえばしあうほど集団の結束が固まるらしい。人間は毛づくろいしない代わりに会話をしてるんじゃないかという研究があって。だから僕らこうやって喋ってるのだって、ぼくらずっとけづくろいしあってるという事になるらしいですよ。

楊:僕、そんなに毛ないですけど。

深井:つくろえないね。

樋口:つくろえない。

深井:つくろえない。

若新:人間にとっての言語って特殊なものだけど、それをだから、ちょっと目的志向な感じで捉えすぎですよね。無駄なく喋れとか要領よく喋れとか。会話の時間で生産性を上げろみたいなのは、それも大事だと思う。

深井:そうですね。資本主義になってから生産性の価値がめちゃくちゃ上がって。

樋口:だからコミュニケーションすること自体を目的にするってことも時には大事ってことですね。

若新:だから僕がきっと研究者だったんで、研究が好きだったんで、きっと町つくりとか女子高生とプロジェクトをやるっていうのもおそらく他のそういう仕事をする人に比べると俯瞰的だったと思う。目の前のプロジェクト、今年度のプロジェクトをどう成功させるかじゃなくて、人と人が立場や世代を超えて集まるってどういうことなんだとか。そういうふうな態度で物を見たいというか、好きというか。

樋口:なるほどなるほど。若新さん自体もそこの局所的なところで成果を出さなくてもよかったというのもあるんですかね。

若新:もう一つはこういう仕事していく上で、日本中町つくりのコンサルタントとかいると思うんですけど。目に見える成果はもしかしたら何も生まれないかもしれないといってコンサルしてる人たぶんいなかったと思う。そこ頑張った感じ。

樋口:そこも一個メタ的にご自身もそうなってますね。失敗が許されてもいいというか。

深井:自分に対してもそうですね。

若新:でも、その代わりに、それはだから学問もそうだと思うし歴史振り返ることも一緒だと思うんですけど。一見今年度使えるものというか今年度の成果と呼べるものはすぐには出ないかもしれないけど、人間は振り返って分析したりすれば絶対発見があるから。僕らは僕の創造システム理論という授業の中でも実はみんな成果に追われすぎてて発見をないがしろにしてる。

樋口:まさに歴史でやってることじゃないですか、深井さんが。

若新:コテンさんの世界と近いかもしれない。

深井:最近成果に追われてるんで。

楊:求められる。

深井:求められてるわけじゃない。自らに成果を求めてるんで。改めて今の話を聞いて成果を全部捨てて。

樋口:だめ。捨てなくていい。

若新:逆に僕がお聞きしたんですけど、もちろん社会の歴史の勉強って社会科の点数を取る事自体はただの通過点に過ぎないから、学問的には子供達に歴史を学ばせることってどういう意義があってやるってこと。明治とかですよね、ちゃんと歴史を学ぶってなったのって。それは俯瞰する視点だと思う。

深井:僕が個人的に考えてるのは自分のことがよくわかるってのが一番歴史を学ぶ効用だなと思っていて。

若新:自分のことがよくわかる。

深井:はい。よく例えでいうけど、日本から出たことがない人が日本のこと実はよくわかってない。海外に旅行に初めていったとき初めて日本の道路ってこんな綺麗だったんだとか、日本の飲食店てこんなあれだったんだとか。逆に日本の人気を使い過ぎだった。みたいなやつが歴史を勉強すると現代がよくわかるんです。

若新:なるほど。

樋口:相対化できる。

深井:相対化できるという言い方よくしてます。現代のことがよくわかり、自分が今持ってる大切にしてる価値観のルーツもわかり、そうではない価値観もわかっていくから、選択的に生きていけるようになるって感じです。それを知ることが自分の人生を楽しむリテラシーが上がっていくみたいな。そんな感覚ですね。

若新:僕もだからなんでもかんでも絶対というものが蔓延ってる時代にどんだけ相対化させるかとうのがおしゃれな生き方だとよく偉そうに後輩に言ってたんで。まさに相対化させたい。

深井:全く一緒ですね。

樋口:多分この配信て教育の歴史編の後にすぐに流れる。

深井:直後ですね、これ。

樋口:直後に流れるんですけど、僕ら教育の歴史全部もちろん聞いたんですけど、やっぱり思ったのは今こうやって義務教育で右へ倣えの教育ってさもよくないことのように思われることが多いんですけど。時代見てるとこんな素晴らしい制度をものすごい先人の努力で作ってきてくれたんだということに感動したりするんです。でも、その変遷を見てると、とはいえずっと同じところに留まってたら崩壊する姿も見てるんでみんなが頑張って作ってくれた今のこの状況すらもやっぱりアップデートしていかないと多分壊れていくんだなということがやっぱり線でわかる。

若新:だって、歴史上この時点が完成ってことは一回もなかった。

樋口:一回もない。必ず壊れたりアップデートしたりして。

若新:常に通過点だみたいな見方をして。だからその時点での完成形を目指すよりも常にプロセスの一部として発見できたという生き方の方がいいなと思っていて。運がよかったのは、とはいえ僕みたいな仕事をする人は単年度で成果を出そうとする人ばっかだったので。単年度で成果出す競争をしなきゃいけなくなるじゃないですか。そこに目に見える成果はないかもしれないというコンサルタントて存在しなかったんです。

樋口:そうですね、ポジションが空いてたんですね、そこ。

若新:そう。空いてました。だけど発見することとか学ぶことはあるっていうふうに押し切って。発見や学びって曖昧なんで、ある意味。でも曖昧だけど価値はみんなあると思ってる。

深井:めっちゃわかる。曖昧だけど価値があるもの。証明できない価値。価値の大きさを証明できないものにリソースが集まらないんですよね、資本主義。それが資本主義に欠点で。大事だとわかってるけどはれないんです、リソースを。

若新:でもコテンラジオ流行ってるじゃないですか。

樋口:そこ。

深井:時代が変わってきたな。

若新:そこは、僕も今日田川市まできたいと思った。ちょっと売れてるじゃないですからね。ちょっと売れてるどころかずっとそれこそ身近なところでいうと話題のひろゆきさんと僕一緒の番組出てまして。ひろゆきさんは当然わかってて戦略的にやってると思うけど、いろんなこと言い切るわけです、短い時間で。それはひろゆきさんが言い切りたいというよりはやっぱり短い時間でこれが結論かというものを欲しい人が増えてて。あの人は逆算してこれが受けるとわかってると思う。多くの人がQ&AのAを早くもらいたがりすぎというか。でもコテンラジオの世界ってじっくり噛まないといけない。

樋口:そうそう。

若新:これをこれだけの多くの人が聞いてるという。気になり過ぎて仕方ないです。

樋口:それは本当に二人言ってます。わからないということを我慢するじゃないですけど。すぐわかった気にならないとか。

楊:すぐ言語化することは必ずしもいいことではない。

樋口:そうそうそう。そのわからないというストレスをちゃんと受け入れるというか。よく言われてます。

若新:でもね、そう考えると、でも今おかげさまでお金がちゃんともらえるような仕事もできてますけど。確かに僕がどうやってそこに辿り着いたかというきわめて実務的な話ですけど。日本の社会の中でそういう曖昧だけど学ぶべき価値があるものを認めてる大企業的ブランドがあるところって、やっぱ大学なんです。日本の社会、大学ってそう。大学の教授たちってへんな話大学の研究者って今年度成果が出るかはわからないっていいながら研究したりしてる。それでも長い歴史の中で何かを積み上げれればいいかもってことで。あんなにたくさんの大学研究者の人の給料が保証されてるわけで。じゃあ本当に今年役立つということだけを研究してる人だけを残せばいいかというとそうではないと思う。それは学問ではなくなると思う。だけどそういうみんな大学のことをすぐ使えないことばっかやってと言ってる割にはみんな大学大好きじゃないですか。それだけ学問の価値ってのは揺るがないところにあると思ってて。きっと僕が救われたのはそいういう一見あいつ何やってるんだみたいな実験的なことを大学が僕を支えてくれたんですよ。大学以外は面白いからやれやれと言ってくれて、それも周りの人が。でも慶応が認めてるんだったらいいのかな、みたいな。そんな中じわじわやっていったてのがあるから。皆さんも大学でリスナーの人も今日本人半分以上大学に行く時代だし、大学ってすぐに役に立たないこと多かったけどなんなんだろうと思うかもしれないけど、それはコテンラジオの話と一緒ですよ。学問だと思いました。

樋口:本当そう。成果を出さないでいい状態ってめちゃくちゃ大事だと思っていて。まさにそれをやってるのがニートだと思う。ちょっと第一回というか、ここに、ここくらいにしまして、次はさっきちょっと話題にでたNEET株式会社についてちょっとお話を聞いていきたいと。

若新:それこそまさに今年どういう成果を出すかではなく。プロセスを観察とする話そのものだったんで。こんな話でよければ。

樋口:じゃあ次回それを聞いていきたいと思います。ありがとうございます。

楊:ありがとうございます。

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