SeasonS09.フランス革命

今回のテーマは「フランス革命」です。

教科書ではさらっと登場するフランス革命ですが、いまの私たちが享受している多くの自由や人権といった「当たり前」を世界に産み落とした人類史トップ10に入るくらい衝撃的な出来事です。

フランス革命を知れば、今の世の中の見えない領域で機能している価値観の源流からよりクリアに理解することができるだけでなく、時代の最先端という「凄まじい極限状態」にある人間がどういう心理を元に、どのような判断を下し行動するのかを見ることができます。

まさに最良のケーススタディ。
フランス革命はその全貌を理解するのにとても煩雑です。けれども歯応え抜群で、何よりも一癖も二癖もある尖りまくった登場人物たちが飽きさせてくれません。

#47 フランス革命 ― Want you! 市民のハートに、レボ☆リューション!

#47 フランス革命 ― Want you! 市民のハートに、レボ☆リューション!

【ポイント】
①従来の古い体制が限界を迎える時の世界と人間の動き方が分かる
②フランス革命はシステム(方法論)ベースではなくイデオロギー(理念)ベースでの破壊的な社会変革を目指した出来事であった点に特異性がある
③理念だけに燃えまくった30代前後の若者たちが革命の主役を張っていった

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#48 フランス革命が勃発した3つの理由

#48 フランス革命が勃発した3つの理由

【ポイント】 ①フランス革命が起こった理由の一つは多額な戦費による国の財政破綻、つまり「お金の問題」だった ②既存の思想と体制の相対化とゼロベースでの解釈の再構築、さらに国の理想的なあり方と、それに至るまでの道筋と課題を言語化・体系化した「啓蒙思想」の誕生によって各階層の不満エネルギーが理論武装され、具体的な行動に落とし込まれていった ③封建体制が資本主義経済の進行とどんどん噛み合わなくなっていったのもフランス革命の原因の一つ...

#49 天才思想家にして変態紳士・ルソー

#49 天才思想家にして変態紳士・ルソー

【ポイント】
①ルソーの『社会契約論』はフランス革命のバイブルとなり、今の私たちの生存権を保障してくれる出発点となった書物である
②ルソーは不良であり、ドMであり、マザコンであり、下半身露出癖のあるド変態だった
③ルソーのような人間性がとてもアンバランスな人から人類社会の変革をもたらした思想が生み出されたという事実自体が面白く、人の一側面、一つの業績ないし悪行だけでその人を評価するのはあまり意味のないこと

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#50 フランス革命 ― 民衆、最初の反抗!球戯場の誓い

#50 フランス革命 ― 民衆、最初の反抗!球戯場の誓い

【ポイント】
①フランスの財政を改革するために何人も宰相が立てられるがことごとく既得権益の特権階級に潰されてしまう
②特権階級たちが自分たちの権益を守るために実施した「三部会」が、皮肉にも第三身分の国政参入の道を拓き、フランス革命の火蓋となった
③国政での意見主張と社会の改革への期待、そして期待が裏切られた時の失望がフランス革命の最初のエネルギーとなった

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#51 フランス革命 ― ついにキレた民衆の大暴動・バスティーユ牢獄陥落!

#51 フランス革命 ― ついにキレた民衆の大暴動・バスティーユ牢獄陥落!

【ポイント】 ①貧民たちによる難攻不落であるはずのバスティーユ牢獄の陥落は特権階級やブルジョワも含めて誰も予想だにしなかったくらい衝撃的な事件だった ②バスティーユ牢獄襲撃に加え、パリジェンヌたちがルイ16世と妃であるマリー・アントワネットをヴェルサイユ宮殿からほぼ拉致同然でパリに連行する「ヴェルサイユ行進」という凄まじい事件も起こり特権階級をビビらせた ③自らの特権を放棄する特権階級も現れ、歴史的な『フランス人権宣言』が成立する...

#52 フランス革命 ― 地に堕ちた王室への信頼

#52 フランス革命 ― 地に堕ちた王室への信頼

【ポイント】 ①革命初期の中心的指導者であり、君主制存続派であり、国民に絶大な人気を誇った貴族出身の第三身分議員・ミラボーの死によって、王家は民衆(議会)との繋ぎ役を失ってしまった ②ルイ16世とマリー・アントワネットは国外逃亡を企てるが失敗、民衆に発見されパリに連れて戻される。これがきっかけとなり民衆の王家に対する信頼は失墜した ③外交経験のない若い政治家の勘違いと自分が助かることしか考えない王家によってフランスは強国・オーストリアとしなくてもいい戦争を始めた...

#53 ルイ16世とマリー・アントワネット、ギロチンに散る

#53 ルイ16世とマリー・アントワネット、ギロチンに散る

【ポイント】 ①革命初期の中心的指導者であり、君主制存続派であり、国民に絶大な人気を誇った貴族出身の第三身分議員・ミラボーの死によって、王家は民衆(議会)との繋ぎ役を失ってしまった ②ルイ16世とマリー・アントワネットは国外逃亡を企てるが失敗、民衆に発見されパリに連れて戻される。これがきっかけとなり民衆の王家に対する信頼は失墜した ③外交経験のない若い政治家の勘違いと自分が助かることしか考えない王家によってフランスは強国・オーストリアとしなくてもいい戦争を始めた...

#54 正義の化身!ロベスピエールによる恐怖政治・テルミドール9日のクーデタ―

#54 正義の化身!ロベスピエールによる恐怖政治・テルミドール9日のクーデタ―

【ポイント】 ①「民衆による国王の処刑」は激震となって周辺国に広がり、フランスはオーストリアを除くヨーロッパ中の王国から宣戦布告されてしまう ②フランスは外圧に対抗するため挙国一致体制に走り、ロベスピエールらジャコバン派による強権的な恐怖政治が始まる ③ロベスピエールは強烈な倫理観で生きている正義の化身のような人。貧しい民衆に味方し、王を処刑させ、フランス革命を徹底的に貫徹した立役者。政敵を殺しまくり、最後は自分もギロチンにかけられた...

#55 戦争天才・ナポレオン!敵は、全欧州。

#55 戦争天才・ナポレオン!敵は、全欧州。

【ポイント】
①政治合意の場に軍の力が利用されることが多くなり、さらにほぼ全ヨーロッパが敵に回った対仏大同盟という外的脅威もあって、フランスでの軍の発言力が増大する
②国内の混迷と外敵の恐怖を克服してくれる強力なリーダーシップという社会要請の中でナポレオンが満を持して時代に迎えられた
③ナポレオンは戦争の天才であり、統治の才能も持っていたカリスマだった。もし彼がいなければフランスが地図上から消滅していた可能性もあった

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